登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問76
問題文
医薬品の副作用として現れる皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)及び中毒性表皮壊死融解症に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a どちらも典型的な症状として、38℃以上の高熱、目の充血、口唇のただれ、喉の痛み、広範囲の皮膚の発赤等が現れる。
b 皮膚粘膜眼症候群の症例の多くが、中毒性表皮壊死融解症の進展型とみられる。
c どちらも原因医薬品の使用開始後、2週間以内で発症することは少なく、1か月以上経過してから発症することが多い。
d どちらも発症機序の詳細は不明である。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
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重篤な皮膚粘膜障害【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:共通する症状は高熱・目や口の症状・広範囲の皮膚の発赤で、発症は使用開始後2週間以内が多く、発症機序は不明です。
正しい組合せは5です。a・dは正しく、b・cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の、重篤な皮膚粘膜障害に関する記載です。
解法ステップ
- aでは、「38℃以上の高熱」「目の充血」「口唇のただれ」「喉の痛み」「広範囲の皮膚の発赤」が、両方に共通する症状として挙げられているかを確認します。
- bでは、「どちらの症例が、もう一方の進展型なのか」という主語の向きを見ます。
- cでは、「2週間以内」と「1か月以上」の説明が、手引きと逆になっていないかを確認します。
- dでは、発症機序の詳細が明らかになっているかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
皮膚粘膜眼症候群(ひふねんまくがんしょうこうぐん)と中毒性表皮壊死融解症(ちゅうどくせいひょうひえしゆうかいしょう)では、38℃以上の高熱、目の充血、口唇のただれ、喉の痛み、広範囲の皮膚の発赤などが現れることがあります。選択肢2・3は、aを誤りとしている点が違います。 -
b 誤り
× 皮膚粘膜眼症候群の症例の多くが、中毒性表皮壊死融解症の進展型
→ ○ 中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが、皮膚粘膜眼症候群の進展型
進展型とみられる病態の向きが逆です。選択肢2・4は、bを正しいとしている点が違います。 -
c 誤り
× 使用開始後2週間以内に発症することは少なく、1か月以上経過してから発症することが多い
→ ○ どちらも使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1か月以上経ってから起こることもある
「2週間以内が少ない」「1か月以上が多い」と、発症時期の説明を逆にしています。選択肢1・2・3は、cを正しいとしている点が違います。 -
d 正しい
どちらも発症機序の詳細は不明です。発症を予測することも極めて困難とされています。選択肢1・2・4は、dを誤りとしている点が違います。
組合せで確認すると、1はc・d、2はa〜dのすべて、3はa・c、4はb・dの判断が違います。
よくある誤解
- 「2週間以内は少ない」と読み替える
手引きでは、2週間以内の発症が多く、1か月以上経ってから起こることもあるとされています。 - 進展型の主語を逆にする
「中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが、皮膚粘膜眼症候群の進展型」です。どちらが進展型なのか、主語を確認しましょう。 - 共通症状の一部だけで判断する
高熱だけでなく、目・口・喉の症状や広範囲の皮膚の発赤も、見分ける手がかりになります。
補足コラム
目の充血や目やになどの症状は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時に現れることがあります。また、急性結膜炎(きゅうせいけつまくえん)が、皮膚や粘膜の変化より半日〜1日程度先に現れることも知られています。皮膚症状だけに注目しないことが、試験でのポイントです。
FAQ
中毒性表皮壊死融解症には、別の呼び名がありますか?
最初に報告した医師の名前にちなみ、「ライエル症候群」とも呼ばれます。
最初に報告した医師の名前にちなみ、「ライエル症候群」とも呼ばれます。
目の症状が皮膚症状より先に出ることはありますか?
あります。急性結膜炎が、皮膚や粘膜の変化に先行する場合があるとされています。
あります。急性結膜炎が、皮膚や粘膜の変化に先行する場合があるとされています。
関連キーワード: 皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、ライエル症候群、重篤な皮膚粘膜障害、発症時期

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