登録販売者 2026年 北海道・東北 問12
問題文
高齢者の医薬品の使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が現れにくくなる。
b 基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概にどの程度副作用を生じるリスクが増大しているかを判断することは難しい。
c 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある。
d 医薬品の副作用で口渇が生じた場合、高齢者は誤嚥を誘発しやすくなるので注意が必要である。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
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高齢者の医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
腎臓の機能低下では医薬品の作用は弱まるのではなく、強く現れやすくなります。
正しい組合せは 5 です。aは誤り、b・c・dは正しい記述です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の高齢者への配慮が根拠です。
正しい組合せは 5 です。aは誤り、b・c・dは正しい記述です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の高齢者への配慮が根拠です。
解法ステップ
- aの「作用が現れにくくなる」に注目します。手引きでは、肝臓や腎臓の機能が低下すると、作用は強く現れやすいとされています。
- bの「年齢のみから一概に判断することは難しい」は、個人差が大きいという説明に合っています。
- cの「持病の悪化や治療の妨げ」、dの「口渇による誤嚥(ごえん)の誘発」も、手引きの説明と一致します。
- aだけが誤りの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「作用が現れにくくなる」→ ○「作用が強く現れやすい」
高齢者は一般に生理機能が衰え、特に肝臓や腎臓の機能が低下していると、若年時より副作用のリスクが高くなる傾向があります。 -
b:正しい
基礎体力や生理機能の衰え方には個人差があります。そのため、年齢だけを見て副作用のリスクを一律に判断するのは難しいです。 -
c:正しい
高齢者は持病を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって持病の症状が悪化したり、治療の妨げになったりする場合があります。 -
d:正しい
医薬品の副作用で口渇が起こると、飲食物などが誤って気管に入り込む誤嚥を誘発しやすくなるため、注意が必要です。
組合せでは、1はa、2はa・d、3はa・c、4はa・bの正誤が正しい組合せと異なります。aだけが誤りで、b・c・dが正しい組合せは5です。
よくある誤解
- 腎機能が低下すると薬の作用が弱まる、と反対に覚えてしまうことがあります。ここでは「作用が強く現れやすい」がポイントです。
- 「高齢者なら誰でも同じ程度にリスクが高い」と考えるのは誤りです。年齢だけではなく、個人差があります。
- 口渇を単なる不快な症状として見落としがちですが、高齢者では誤嚥につながるおそれもあります。
補足コラム
高齢者では、薬の作用や副作用だけでなく、薬を飲み込む力の低下、細かい文字の読みづらさ、薬の取り違えや飲み忘れにも配慮が必要です。本人の状況に合わせた情報提供や、家族・周囲の人の協力も大切です。
FAQ
使用上の注意に書かれる「高齢者」は、何歳くらいが目安ですか?
およその目安は65歳以上です。ただし、年齢だけでリスクの程度を一概に判断できるわけではありません。
およその目安は65歳以上です。ただし、年齢だけでリスクの程度を一概に判断できるわけではありません。
関連キーワード: 高齢者、腎機能低下、副作用、基礎疾患、口渇、誤嚥、個人差

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