戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2026年 北海道・東北 問18


問題文

スモン及びその訴訟に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢

1:スモン訴訟は、キノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
2:スモンは、その症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。
3:スモン訴訟により、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための緊急輸入制度が創設された。(正解)
4:スモン患者に対する施策や救済制度として、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担や重症患者に対する介護事業等が講じられている。

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スモン訴訟と薬害対策【登録販売者解説】

正解の理由

スモン訴訟を含む薬害訴訟と、その後に講じられた対策を結びつけて覚えます。
誤っているのは3です。記述1・2・4は正しく、記述3は誤りです。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品による副作用等に係る主な訴訟」では、スモン訴訟に関連する患者救済策と、HIV訴訟を受けた対策がそれぞれ説明されています。緊急輸入制度は、スモン訴訟ではなく、HIV訴訟後の対策として創設されました。

解法ステップ

  1. 「緊急輸入制度」という語に注目します。これは、緊急に必要な医薬品を迅速に供給するための制度です。
  2. その制度が創設された背景を確認します。手引きでは、HIV訴訟後の対策として挙げられています。
  3. スモン訴訟については、キノホルム製剤による健康被害、特徴的な症状、患者への救済策が述べられています。背景が異なる選択肢を誤りと判断します。

選択肢別の誤答解説

  • 1:正しいです。 スモン訴訟は、キノホルム製剤を使用したことによって亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟です。
  • 2:正しいです。 スモンは、初期に腹部の膨満感や激しい腹痛を伴う下痢が現れ、その後、下半身の痺れや脱力、歩行困難などが生じることがあります。
  • 3:誤りです。 × スモン訴訟により創設 → ○ HIV訴訟後の対策として創設。緊急輸入制度は、緊急に必要な医薬品を迅速に供給するための制度です。手引きでは、HIV訴訟後の取り組みを含む1996年の薬事法改正の内容として説明されています。
  • 4:正しいです。 スモン患者への施策や救済制度として、施術費・医療費の自己負担分の公費負担や、重症患者への介護事業などが講じられています。

よくある誤解

  • 「薬害訴訟後の対策」をすべて同じ訴訟に結びつけると、背景の取り違えが起きます。緊急輸入制度はHIV訴訟後の対策です。
  • 「スモン患者への救済策」と「医薬品を迅速に供給する制度」は、どちらも薬害に関連しますが、目的が異なります。前者は患者への支援、後者は医薬品の供給に関する制度です。
  • 選択肢の前半が正しくても、後半の「どの訴訟がきっかけか」が誤っている場合があります。制度名だけでなく、背景まで確認しましょう。

補足コラム

スモン訴訟とサリドマイド訴訟を契機として、医薬品の副作用による健康被害を迅速に救済するための「医薬品副作用被害救済制度」が1980年に創設されました。一方、緊急輸入制度は、HIV訴訟後の対策として説明されています。「患者の救済」と「医薬品の供給」は別の論点として整理すると、混同しにくくなります。

FAQ

Q. 医薬品副作用被害救済制度と緊急輸入制度は、何が違いますか?
A. 医薬品副作用被害救済制度は、副作用による健康被害を受けた人を救済する制度です。緊急輸入制度は、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための制度です。

関連キーワード: スモン訴訟、キノホルム製剤、緊急輸入制度、HIV訴訟、医薬品副作用被害救済制度
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