登録販売者 2026年 北海道・東北 問45
問題文
鼻に用いる薬の成分等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、蓄膿症等の慢性のものであり、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎は対象となっていない。
b 鼻粘膜の過敏性、痛みや痒みを抑える目的で、ケトチフェンフマル酸塩が局所麻酔成分として配合されている場合がある。
c 鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する目的で、ベンゼトニウム塩化物が殺菌消毒成分として配合されている場合がある。
d 減感作療法によるアレルギーの治療を受けている人がクロモグリク酸ナトリウムを使用すると、相互作用により減感作療法の治療効果が上がる。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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鼻炎用点鼻薬の成分と対象範囲【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:点鼻薬の対象は急性・アレルギー性の鼻炎など、ケトチフェンは抗ヒスタミン成分、ベンゼトニウムは殺菌消毒成分です。
4が正しい組み合わせです。aは誤、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の「VIII 鼻に用いる薬」です。
解法ステップ
- aは「急性・アレルギー性の鼻炎」と「慢性のもの」のどちらが対象かを確認します。
- bは、ケトチフェンフマル酸塩の分類が「局所麻酔成分」かどうかに注目します。
- cは、ベンゼトニウム塩化物の目的が「殺菌消毒」かどうかを確認します。
- dは、「治療効果が上がる」という表現に注目します。減感作療法中の人について、手引きは使用前の相談を求めています。
選択肢別の誤答解説
記述a〜dの確認
-
a:誤り
一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬は、急性またはアレルギー性の鼻炎と、それに伴う副鼻腔炎(ふくびくうえん)に用いられます。蓄膿症(ちくのうしょう)などの慢性のものは対象ではありません。問題文は、対象と対象外を逆にしています。 -
b:誤り
ケトチフェンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分です。鼻粘膜の過敏性や痛み、痒みを抑える局所麻酔(きょくしょますい)成分として挙げられているのは、リドカインやリドカイン塩酸塩です。 -
c:正しい
ベンゼトニウム塩化物は殺菌消毒成分です。鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防ぐ目的で配合される場合があります。 -
d:誤り
減感作療法(げんかんさりょうほう)などのアレルギー治療を受けている人は、治療の妨げとなるおそれがあるため、使用前に医師や薬剤師に相談する必要があります。「治療効果が上がる」とはされていません。
組み合わせの確認
- 選択肢1:aを「正」、dを「正」としていますが、どちらも誤りです。bとcの判定は合っています。
- 選択肢2:bを「正」、dを「正」としていますが、どちらも誤りです。aとcの判定は合っています。
- 選択肢3:aを「正」、bを「正」、cを「誤」としていますが、この3つの判定が違います。dの判定は合っています。
- 選択肢5:bを「正」、cを「誤」、dを「正」としていますが、この3つの判定が違います。aの判定は合っています。
よくある誤解
- 「慢性」と「急性・アレルギー性」の入れ替えに注意します。点鼻薬の対象範囲を、問題文が反対にしているのがaのひっかけです。
- 成分名の取り違えに注意します。ケトチフェンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分で、局所麻酔成分ではありません。
- 「治療効果が上がる」という断定をそのまま受け入れないようにします。減感作療法中の人には、使用前の相談が必要です。
補足コラム
鼻炎用点鼻薬では、鼻粘膜の血管を収縮させて鼻づまりを和らげるアドレナリン作動成分が主体となる製品があります。過度に使用すると、かえって鼻づまりがひどくなることがあるため、長期連用は避けるとされています。
FAQ
Q. ケトチフェンフマル酸塩は、鼻炎用点鼻薬ではどのような目的で使われますか?
A. 抗ヒスタミン成分として、ヒスタミンの働きを抑え、くしゃみや鼻汁などの症状を緩和する目的で配合される場合があります。
A. 抗ヒスタミン成分として、ヒスタミンの働きを抑え、くしゃみや鼻汁などの症状を緩和する目的で配合される場合があります。
Q. クロモグリク酸ナトリウムは、どのように働きますか?
A. 肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える成分です。花粉やハウスダストなどによる鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常は抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されます。
A. 肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える成分です。花粉やハウスダストなどによる鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常は抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されます。
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