登録販売者 2026年 北海道・東北 問51
問題文
歯や口中に用いる薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:歯痛薬では、齲蝕が修復されることはない。
2:歯槽膿漏薬には、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、カルバゾクロムが配合されている場合がある。
3:歯槽膿漏薬には、患部局所に適用する外用薬のほか、内服で用いるものもあり、外用薬と併せて用いると効果的である。
4:歯槽膿漏薬には、歯周組織の修復を促すことを目的として、チモールが配合されている場合がある。(正解)
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歯槽膿漏薬の成分分類【登録販売者解説】
正解の理由
チモールは殺菌消毒成分、歯周組織の修復を促す成分とは役割が異なります。
誤っている記述は4です。選択肢1〜3は正しく、4は誤りです。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の「歯痛・歯槽膿漏薬」です。
歯槽膿漏薬では、歯肉溝(しにくこう)で細菌が増えるのを抑える成分と、炎症を起こした歯周組織(ししゅうそしき)の修復を助ける成分が、目的別に配合されます。チモールは殺菌消毒成分なので、組織修復成分として挙げている4が誤りです。
解法ステップ
- 「歯周組織の修復を促す」という目的に注目します。
- チモールがどの成分分類に当たるかを確認します。
- チモールは殺菌消毒成分なので、「組織修復成分」とする4を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
1:正しい記述です。
齲蝕(うしょく)は、むし歯のことです。歯痛薬は歯の齲蝕による痛みを応急的に鎮める薬で、齲蝕そのものを修復するものではありません。 -
2:正しい記述です。
カルバゾクロムは、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑えることを目的とした止血成分です。 -
3:正しい記述です。
歯槽膿漏薬には、患部に使う外用薬のほか、内服薬もあります。内服薬には抗炎症成分やビタミン成分などが配合され、外用薬と併せて用いると効果的です。 -
4:誤りです。
×(組織修復を促す目的のチモール)→ ○(殺菌消毒成分のチモール)
チモールは、歯肉溝で細菌が増えるのを抑えるための殺菌消毒成分です。組織修復成分ではありません。
よくある誤解
- 成分名だけを覚えて、何の目的で配合されるかを取り違えることがあります。チモールは「修復」ではなく「殺菌消毒」です。
- 歯痛薬で痛みが和らぐことと、むし歯が治ることを混同しがちです。歯痛薬は痛みを応急的に鎮める薬で、齲蝕を修復する薬ではありません。
- 歯槽膿漏薬は外用薬だけと思い込むことがあります。内服薬もあり、外用薬と併せて用いる場合があります。
補足コラム
歯槽膿漏薬の成分は、目的と成分名をセットで覚えると整理しやすくなります。
- 殺菌消毒成分:チモールなど。細菌の繁殖を抑えます。
- 止血成分:カルバゾクロム。炎症による出血を抑えます。
- 組織修復成分:銅クロロフィリンナトリウム。炎症を起こした歯周組織の修復を促します。
- ビタミン成分:ビタミンC。コラーゲン代謝を改善し、歯周組織の修復を助けます。
FAQ
歯槽膿漏薬を使う前に、口の中をきれいにする必要がありますか?
外用薬は、口の中に食べ物のかすなどが残ったままだと十分な効果が期待できません。口腔内を清浄にしてから使うことが大切です。
外用薬は、口の中に食べ物のかすなどが残ったままだと十分な効果が期待できません。口腔内を清浄にしてから使うことが大切です。
口腔咽喉薬やうがい薬と併用するときに注意することはありますか?
外用薬と併用する場合は、十分な間隔を置くことが大切です。
外用薬と併用する場合は、十分な間隔を置くことが大切です。
関連キーワード: 歯槽膿漏薬、チモール、カルバゾクロム、殺菌消毒成分、組織修復成分、齲蝕

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