登録販売者 2026年 北海道・東北 問53
問題文
禁煙補助剤に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a うつ病と診断されたことのある人は、禁煙時の離脱症状により、うつ症状を悪化させることがあるため、禁煙補助剤の使用を避ける必要がある。
b パッチ製剤は、1日1回皮膚に貼付することにより、ニコチンが皮膚を透過して血中に移行する。
c 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が上昇するため、コーヒー等の口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは咀嚼剤の使用を避けることとされている。
d 母乳を与えている女性は、禁煙することが推奨されるので、禁煙補助剤を使用することが望ましい。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(c、d)
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禁煙補助剤の作用と注意【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:うつ病の既往がある人は使用を避け、パッチ製剤は皮膚からニコチンを吸収します。
正しい組合せは1(a、b)です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の禁煙補助剤に関する項目です。
解法ステップ
- 「うつ病と診断されたことのある人」と「使用を避ける」という組合せに注目します。禁煙時の離脱症状でうつ症状が悪化することがあるため、aは正しい記述です。
- 製剤の使い方を確認します。1日1回貼付して皮膚からニコチンが血中に移行するパッチ製剤の説明なので、bは正しい記述です。
- cの「酸性になると吸収が上昇」と、dの「母乳を与える女性に使用が望ましい」を確認します。どちらも誤りなので、正しいa・bを含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述a
正しい記述です。
うつ病と診断されたことのある人は、禁煙時の離脱症状によって、うつ症状が悪化することがあります。そのため、禁煙補助剤の使用を避ける必要があります。
うつ病と診断されたことのある人は、禁煙時の離脱症状によって、うつ症状が悪化することがあります。そのため、禁煙補助剤の使用を避ける必要があります。
記述b
正しい記述です。
パッチ製剤は、1日1回皮膚に貼付し、ニコチンを皮膚から吸収させて血中に移行させます。一方、咀嚼剤(そしゃくざい)は、噛むことで放出されたニコチンを口腔粘膜(こうくうねんまく)から吸収させる製剤です。
パッチ製剤は、1日1回皮膚に貼付し、ニコチンを皮膚から吸収させて血中に移行させます。一方、咀嚼剤(そしゃくざい)は、噛むことで放出されたニコチンを口腔粘膜(こうくうねんまく)から吸収させる製剤です。
記述c
誤った記述です。
×「口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が上昇」→ ○「口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下」
酸性の飲食物などは口腔内の酸性度を高め、咀嚼剤からのニコチン吸収を妨げます。そのため、コーヒーなどを摂取した後は、しばらく咀嚼剤を使用しないこととされています。
×「口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が上昇」→ ○「口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下」
酸性の飲食物などは口腔内の酸性度を高め、咀嚼剤からのニコチン吸収を妨げます。そのため、コーヒーなどを摂取した後は、しばらく咀嚼剤を使用しないこととされています。
記述d
誤った記述です。
母乳を与える女性は、摂取されたニコチンが乳児に影響するおそれがあるため、禁煙補助剤の使用を避ける必要があります。「禁煙が推奨されるから、禁煙補助剤の使用が望ましい」とはなりません。
母乳を与える女性は、摂取されたニコチンが乳児に影響するおそれがあるため、禁煙補助剤の使用を避ける必要があります。「禁煙が推奨されるから、禁煙補助剤の使用が望ましい」とはなりません。
組合せの確認
- 2(a、d):正しいaを含みますが、誤ったdを含み、正しいbを含みません。
- 3(b、c):正しいbを含みますが、誤ったcを含み、正しいaを含みません。
- 4(c、d):誤ったc・dを含み、正しいa・bを含みません。
よくある誤解
- 「禁煙が推奨される」ことと、「禁煙補助剤を使うのが望ましい」ことを同じに考えないようにしましょう。授乳中は、ニコチンが乳児に影響するおそれがあるため、使用を避けます。
- cは「酸性」と「吸収が上昇」の組合せがひっかけです。酸性になると、ニコチンの吸収は上昇ではなく低下します。
- aは「うつ病の人に使用を勧める」という内容ではありません。離脱症状でうつ症状が悪化することがあるため、使用を避けるという記述です。
補足コラム
禁煙補助剤は、喫煙以外の方法でニコチンを摂取し、離脱症状を軽減しながら、最終的にニコチン摂取をゼロにするための医薬品です。パッチ製剤は皮膚から、咀嚼剤は口腔粘膜からニコチンを吸収します。咀嚼剤は、菓子のガムのように続けて噛むのではなく、ゆっくり断続的に噛むこととされています。
FAQ
Q. 咀嚼剤を使っている間に喫煙してもよいですか?
A. いいえ。禁煙補助剤は喫煙を完全に止めたうえで使用するものです。使用中や使用直後の喫煙は、血中のニコチン濃度が急激に高まるおそれがあります。
A. いいえ。禁煙補助剤は喫煙を完全に止めたうえで使用するものです。使用中や使用直後の喫煙は、血中のニコチン濃度が急激に高まるおそれがあります。
Q. パッチ製剤と咀嚼剤は、どちらもニコチンを含みますか?
A. はい。どちらもニコチンを有効成分とする禁煙補助剤ですが、吸収される部位が異なります。
A. はい。どちらもニコチンを有効成分とする禁煙補助剤ですが、吸収される部位が異なります。
関連キーワード: 禁煙補助剤、ニコチン置換療法、パッチ製剤、咀嚼剤、ニコチン離脱症状

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