登録販売者 2026年 北海道・東北 問55
問題文
ビタミン成分及びアミノ酸成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。
b ビタミンB2は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、腸管運動を促進する作用がある。
c アスパラギン酸ナトリウムは、アスパラギン酸が生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋に溜まった乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。
d システインは、髪や爪、肌等に存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を促進する働きがある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
2:a:誤、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:正、d:誤
5:a:正、b:正、c:誤、d:正
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ビタミン・アミノ酸成分の働き【登録販売者解説】
正解の理由
ビタミンD=カルシウム吸収・骨形成、ビタミンB1=糖質からのエネルギー産生と腸管運動、システイン=メラニン生成を抑制します。
正しい組合せは1です。aは正、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」のビタミン成分・アミノ酸成分の働きです。
解法ステップ
- aの「腸管でのカルシウム吸収」「尿細管でのカルシウム再吸収」と「骨の形成」を確認します。
- bは「炭水化物からのエネルギー産生」と「腸管運動」の組み合わせに注目します。どちらもビタミンB1の説明です。
- cは「アスパラギン酸ナトリウム」と「乳酸の分解」が結びついているかを見ます。
- dは、システインがメラニンの生成を「促進」するのか「抑える」のかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しいです。 ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収と、尿細管(にょうさいかん)でのカルシウム再吸収を促します。尿細管は、腎臓で血液から尿をつくるときに必要な成分を再び体内へ戻す部分です。こうした働きが骨の形成を助けます。
-
b:誤りです。
× ビタミンB2 → ○ ビタミンB1
炭水化物からのエネルギー産生に不可欠で、腸管運動を促進するのはビタミンB1です。問題文は、働きの説明はビタミンB1のものですが、成分名をビタミンB2に置き換えています。 -
c:正しいです。 アスパラギン酸ナトリウムは、アスパラギン酸がエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋(こっかくきん)にたまった乳酸(にゅうさん)の分解を促すなどの働きを期待して用いられます。
-
d:誤りです。
× メラニンの生成を促進 → ○ メラニンの生成を抑える
システインは髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種です。メラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にして、メラニンの排出を促す働きがあるとされます。
組合せの確認
- 選択肢2は「a誤・b正・c誤・d正」です。a・b・c・dすべてが、正しい「a正・b誤・c正・d誤」と異なります。
- 選択肢3は「a正・b誤・c正・d正」です。dだけが異なります。
- 選択肢4は「a誤・b正・c正・d誤」です。aとbが異なります。
- 選択肢5は「a正・b正・c誤・d正」です。b・c・dが異なります。
よくある誤解
- 「エネルギー産生」「腸管運動」をビタミンB2の働きと覚えてしまうこと:この問題の記述は、ビタミンB1の説明です。成分名と働きが入れ替えられています。
- 「メラニンに関わる」という点だけで正しいと判断すること:システインはメラニンの生成を促すのではなく、抑え、排出を促すとされます。
- 「カルシウム吸収」だけに注目すること:ビタミンDは、腸管での吸収だけでなく、尿細管での再吸収も促す点が問われています。
補足コラム
ビタミン成分とアミノ酸成分は、名前だけでなく「何に働くか」を結びつけて覚えましょう。
- ビタミンD:カルシウムの吸収・再吸収を促し、骨の形成を助ける
- ビタミンB1:炭水化物からのエネルギー産生、神経の正常な働き、腸管運動に関わる
- アスパラギン酸ナトリウム:エネルギー産生効率や、骨格筋の乳酸分解に関わるとされる
- システイン:メラニンの生成を抑え、排出を促すとされる
FAQ
尿細管でのカルシウム再吸収とは、どのようなことですか?
腎臓で尿がつくられる過程で、尿に出る前のカルシウムを体内へ戻すことです。この記述では、ビタミンDがその再吸収を促す点を押さえましょう。
腎臓で尿がつくられる過程で、尿に出る前のカルシウムを体内へ戻すことです。この記述では、ビタミンDがその再吸収を促す点を押さえましょう。
アミノ酸成分は、ビタミンと同じ働きをするのですか?
同じではありません。ビタミンとアミノ酸成分は別の成分群です。この問題では、アスパラギン酸ナトリウムとシステインそれぞれの特徴を区別して覚えることが大切です。
同じではありません。ビタミンとアミノ酸成分は別の成分群です。この問題では、アスパラギン酸ナトリウムとシステインそれぞれの特徴を区別して覚えることが大切です。
関連キーワード: ビタミンD、ビタミンB1、アスパラギン酸ナトリウム、システイン、カルシウム再吸収、メラニン

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