登録販売者 2026年 北海道・東北 問56
問題文
漢方処方製剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 漢方処方は、処方全体としての適用性等、その性質からみて処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。
b 現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、中薬と呼ばれ、漢方薬とは明らかに別物である。
c 用法用量において適用年齢の下限が設けられていない漢方処方製剤は、生後3ヶ月未満の乳児にも使用することができる。
d 漢方処方製剤の使用においても、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用が起きることがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
5:a:正、b:正、c:正、d:誤
🔒 解説は解答すると表示されます
漢方処方製剤の基本【登録販売者解説】
正解の理由
漢方処方は処方全体を一つの有効成分とみなし、生後3ヶ月未満には使用せず、重篤な副作用にも注意します。
正しい組み合わせは4です。aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」です。
解法ステップ
- aの「処方自体が一つの有効成分」という説明は、漢方処方の基本的な考え方です。
- cの「適用年齢の下限がない」を見たら、「生後3ヶ月未満にも使える」とは限らない点に注目します。
- dの「重篤な副作用が起きることがある」は、漢方処方製剤にも当てはまります。
- a・b・dが正、cが誤となる組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述ごとの確認
-
a 正しいです。
漢方処方は、処方全体としての適用性などを考え、処方自体を一つの有効成分のようにみなします。構成する生薬を一つずつ切り離して考えるのではなく、処方全体で捉えるのがポイントです。 -
b 正しいです。
現代中国の中医学に基づく薬剤は「中薬」と呼ばれ、漢方薬とは明らかに別物です。「中国で使われる薬剤だから漢方薬」と考えないようにしましょう。 -
c 誤りです。
×「生後3ヶ月未満の乳児にも使用することができる」→ ○「生後3ヶ月未満の乳児には使用しない」
用法用量に適用年齢の下限が書かれていない場合でも、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされています。「下限の記載がない」ことは、「年齢制限がない」という意味ではありません。 -
d 正しいです。
漢方処方製剤でも、間質性肺炎(肺に炎症が起きる病気)や肝機能障害のような重篤な副作用が起きることがあります。「漢方薬は副作用が少ない」と決めつけてはいけません。
組み合わせの確認
- 1はa・b・c・dをすべて正としていますが、cは誤りです。
- 2はaを誤、cを正としていますが、aは正で、cは誤りです。
- 3はb・cを誤としていますが、bは正で、cは誤りです。
- 5はcを正、dを誤としていますが、cは誤りで、dは正しいです。
したがって、a・b・dが正、cが誤となる4が適切です。
よくある誤解
- 「適用年齢の下限がない」なら、乳児にも使えると思い込む誤りです。生後3ヶ月未満は、下限の記載の有無にかかわらず使用しません。
- **「漢方薬は自然由来だから副作用がない、または軽い」**と思い込む誤りです。漢方処方製剤でも重篤な副作用が起こることがあります。
- 「中薬」と「漢方薬」を同じものとして扱う誤りです。中医学に基づく薬剤は中薬と呼ばれ、漢方薬とは区別されます。
補足コラム
漢方薬は、使用する人の体質や症状などに合った処方を選ぶことが大切です。手引きでは、漢方独自の病態認識である「証」に基づく使用が、有効性と安全性の確保に重要とされています。処方を選ぶ際は、処方全体の特徴を確認しましょう。
FAQ
Q. 「漢方処方を一つの有効成分とみなす」とは、どういう意味ですか?
A. 複数の生薬からできていても、処方全体として適用性を考えるという意味です。構成生薬を個別に足し引きするような考え方はしません。
A. 複数の生薬からできていても、処方全体として適用性を考えるという意味です。構成生薬を個別に足し引きするような考え方はしません。
Q. 漢方処方製剤を使うとき、ほかの漢方薬との併用にも注意が必要ですか?
A. はい。同じ生薬を含む製剤を併用すると、作用が強く現れたり、副作用が生じやすくなったりするおそれがあります。
A. はい。同じ生薬を含む製剤を併用すると、作用が強く現れたり、副作用が生じやすくなったりするおそれがあります。
関連キーワード: 漢方処方製剤、中薬、適用年齢、生後3ヶ月未満、間質性肺炎、肝機能障害、証

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
