登録販売者 2026年 北海道・東北 問62
問題文
循環器系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の左側部分(左心房、左心室)に入り、そこから全身に送り出される。
b 心臓から拍出された血液を送る静脈は弾力性があり、圧力がかかっても耐えられるようになっている。
c 脾臓の働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾し取って処理することである。
d リンパ液は、血漿とほとんど同じ成分からなるが、タンパク質が多く、リンパ球を含む。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
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循環器系の血液循環【登録販売者解説】
正解の理由
肺でガス交換した血液は左心系へ戻り、心臓から出る血管は動脈、脾臓(ひぞう)は古い赤血球を処理し、リンパ液はタンパク質が少ないです。
5が正解です。記述は、aが正、bが誤、cが正、dが誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の心臓・血管系・脾臓・リンパ系の項目です。
解法ステップ
- aは「肺でガス交換した血液」がどちら側の心臓に入るかを見ます。
- bは血管名と血液の向きを確認します。「心臓から出る」のか「心臓へ戻る」のかが判断の鍵です。
- cは脾臓の働き、dはリンパ液に含まれるタンパク質の量に注目します。
- この組み合わせに合うものを選びます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 肺でガス交換が行われた血液は、左心房・左心室に入り、そこから全身へ送られます。aを誤りとしている選択肢2・3は、この心臓内の流れを取り違えています。
- b:誤りです。 × 心臓から拍出された血液を送る「静脈」→ ○「動脈」です。動脈には、心臓から送り出される血液の圧力に耐えられる弾力性があります。静脈は心臓へ戻る血液を送る血管です。bを正しいとしている選択肢2・3・4は、動脈と静脈を入れ替えています。
- c:正しいです。 脾臓は、血液から古くなった赤血球を濾し取って処理します。cを誤りとしている選択肢3・4は、脾臓の働きを正しく捉えていません。
- d:誤りです。 × リンパ液はタンパク質が「多く」→ ○「少なく」です。リンパ液は血漿の一部が組織にしみ出てできた組織液に由来し、リンパ球を含みます。dを正しいとしている選択肢1・3・4は、タンパク質の量を逆にしています。
よくある誤解
- 「動脈=酸素の多い血液」と覚えてしまうことです。この問題では、血液に含まれる酸素量ではなく、心臓から出るか、心臓へ戻るかで動脈・静脈を見分けます。
- リンパ液の説明で「タンパク質が多い」と逆にしてしまうことです。手引きでは、血漿とほとんど同じ成分ですが、タンパク質は少ないとされています。
- 脾臓の働きを、リンパ球が関わる免疫機能だけに限って覚えることです。古くなった赤血球を処理する働きも押さえましょう。
補足コラム
血液の流れを考えるときは、「心臓から出る=動脈」「心臓へ戻る=静脈」と整理します。血液の流れと、血液中の酸素の多さは別の観点です。また、組織液の多くは毛細血管に吸収されて血液に戻り、一部がリンパ管に入ってリンパ液になります。
FAQ
リンパ液は、血液と同じものですか?
同じものではありません。血漿の一部が組織にしみ出して組織液となり、その一部がリンパ管に入ったものがリンパ液です。
同じものではありません。血漿の一部が組織にしみ出して組織液となり、その一部がリンパ管に入ったものがリンパ液です。
リンパ液は体内をどのように流れますか?
心臓のようなポンプの働きをする器官はなく、主に骨格筋の収縮によって流れます。流れは血液に比べて緩やかです。
心臓のようなポンプの働きをする器官はなく、主に骨格筋の収縮によって流れます。流れは血液に比べて緩やかです。
関連キーワード: 左心房、左心室、動脈、静脈、脾臓、赤血球、リンパ液、リンパ球

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