登録販売者 2026年 北海道・東北 問68
問題文
交感神経系が副交感神経系より活発に働いたときの効果器とその反応に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 目では、瞳孔が収縮する。
b 胃では、胃液分泌が亢進する。
c 肝臓では、グリコーゲンが合成される。
d 膀胱では、排尿筋が弛緩する。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:誤、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:正(正解)
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自律神経の効果器反応【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:交感神経が活発になると、瞳孔は散大し、胃液分泌は抑えられ、肝臓ではグリコーゲンが分解され、排尿筋は弛緩します。
正しい組合せは 5 です。記述の正誤は、a:誤、b:誤、c:誤、d:正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の自律神経系の働きです。
解法ステップ
- まず、交感神経は「緊張状態に対応する働き」、副交感神経は「食事や休憩などの安息状態に対応する働き」と整理します。
- 「瞳孔が収縮」「胃液分泌が亢進」「グリコーゲンが合成」は、いずれも副交感神経側の反応かどうかを確認します。
- 膀胱では、交感神経が排尿筋を弛緩させて排尿を抑えます。したがって、a〜cが誤り、dが正しい組合せを選びます。
- 正しい組合せでは、選択肢1はa・b・c、選択肢2はa・b・d、選択肢3はd、選択肢4はb・c・dの正誤が異なります。すべて一致するのは 5 です。
選択肢別の誤答解説
-
a ×「瞳孔が収縮」→ ○「瞳孔が散大」
瞳孔(どうこう)は、目に入る光の量を調節する部分です。交感神経が活発になると瞳孔は散大し、副交感神経が活発になると収縮します。「散大」と「収縮」の入れ替えに注意しましょう。 -
b ×「胃液分泌が亢進」→ ○「胃液分泌が亢進するのは副交感神経系」
亢進(こうしん)は、働きが高まることです。胃液分泌の亢進は副交感神経側の反応です。交感神経が活発なとき、胃では血管が収縮し、腸の運動も低下します。 -
c ×「グリコーゲンが合成」→ ○「グリコーゲンが分解」
肝臓では、交感神経が活発になるとグリコーゲンが分解されます。合成は副交感神経側の反応です。「肝臓」と「グリコーゲン」が出たら、交感神経は「分解」と結び付けます。 -
d 正「排尿筋が弛緩」
排尿筋(はいにょうきん)は、膀胱の壁にある筋肉です。交感神経が活発になると排尿筋は弛緩(しかん:ゆるむこと)し、排尿が抑制されます。副交感神経では排尿筋が収縮し、排尿が促されます。
よくある誤解
- 「交感神経は、すべての器官の働きを高める」と考える
交感神経の働きは器官によって異なります。胃の運動のように低下する働きもあります。 - 「亢進」という言葉だけで、交感神経の反応だと判断する
どの器官の、どの働きが亢進するのかを確認しましょう。胃液分泌の亢進は副交感神経側です。 - 膀胱の「排尿筋」と、実際の排尿の関係を逆に覚える
排尿筋の収縮は排尿を促し、弛緩は排尿を抑えます。
補足コラム
ほかの反応も、交感神経と副交感神経を対比して覚えると整理しやすくなります。
- 心臓:交感神経で心拍数が増加、副交感神経で減少
- 気管・気管支:交感神経で拡張、副交感神経で収縮
- 腸:交感神経で運動が低下、副交感神経で亢進
FAQ
Q. 交感神経と副交感神経は、いつも一方だけが働くのですか?
A. 手引きでは、通常、両者は互いに拮抗して働き、一方が活発なときには他方の活動が抑制されると説明されています。
A. 手引きでは、通常、両者は互いに拮抗して働き、一方が活発なときには他方の活動が抑制されると説明されています。
関連キーワード: 交感神経、副交感神経、効果器、瞳孔、胃液分泌、グリコーゲン、排尿筋

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