戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2026年 北海道・東北 問71


問題文

医薬品の体内での働きに関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 医薬品の有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体等のタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。 b 生体の反応として薬効が現れるのは、医薬品の血中濃度が最高血中濃度に達したときである。 c 一度に大量の医薬品を摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、副作用や毒性は現れにくくなる。 d 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液中に、一定以上の濃度で分布する必要がある。

選択肢

1:(a、b)
2:(a、d)(正解)
3:(b、c)
4:(c、d)

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薬効と血中濃度【登録販売者解説】

正解の理由

薬効は血中濃度が最小有効濃度を超えると現れ、最高血中濃度に達したときとは限りません。
正しい組合せは 2 です。記述a・dは正しく、記述b・cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の「薬の体内での働き」です。

解法ステップ

  1. 「薬効が現れる時点」に注目します。手がかりは「最高血中濃度」ではなく「最小有効濃度」です。
  2. 「ある濃度以上になると」の後に続く副作用の説明を確認します。血中濃度が高くなると、副作用や毒性は現れにくくなるのか、現れやすくなるのかが判断のポイントです。
  3. a・dは、薬の作用場所や有効成分の分布について手引きの説明と一致します。a・dの組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

記述ごとの確認

  • a:正しいです。
    多くの有効成分は、標的となる細胞にある受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合します。その働きを変化させることで、薬効や副作用が現れます。
  • b:誤りです。
    ×(最高血中濃度に達したとき)→ ○(最小有効濃度を超えたとき)
    血中濃度が最小有効濃度を超えると、薬効が現れます。その後、血中濃度はさらに上昇してピークに達するため、薬効が現れる時点と最高血中濃度に達する時点は同じとは限りません。
  • c:誤りです。
    ×(副作用や毒性は現れにくくなる)→ ○(副作用や毒性は現れやすくなる)
    血中濃度がある程度以上になると、薬効はそれ以上強くならず、頭打ちになります。一方で、副作用や毒性は現れやすくなります。
  • d:正しいです。
    有効成分が作用する器官や組織で働くには、その場所の細胞外液または細胞内液に、一定以上の濃度で分布する必要があります。

組合せの照合

  • 選択肢1(a、b): aは正しいですが、bは誤りです。また、正しい記述dを含んでいません。
  • 選択肢3(b、c): b・cはいずれも誤りです。正しい記述a・dを含んでいません。
  • 選択肢4(c、d): dは正しいですが、cは誤りです。また、正しい記述aを含んでいません。
  • 選択肢2(a、d): a・dがいずれも正しいため、正しい組合せです。

よくある誤解

  • 「最高血中濃度に達したときに薬効が始まる」と考えがちです。薬効が現れる目安は、血中濃度が最小有効濃度を超えたときです。
  • 「薬の量を増やせば、薬効も副作用も同じように強くなる」と考えがちです。薬効は頭打ちになる一方、副作用や毒性は現れやすくなる点が、記述cのひっかけです。

補足コラム

全身作用を目的とする医薬品の多くは、血中濃度が「最小有効濃度」と「毒性が現れる濃度域」の間に保たれるよう、使用量や使用間隔が定められています。この範囲は「有効域」または「治療域」と呼ばれます。

FAQ

Q. 血中濃度は、作用する器官や組織の濃度そのものですか?
A. いいえ。器官や組織中の有効成分の量を直接調べるのは容易でないため、通常は血中濃度を目安として用います。
Q. 最小有効濃度を下回ると、どうなりますか?
A. 血中濃度が最小有効濃度を下回ると、薬効は消失します。

関連キーワード: 受容体、最小有効濃度、最高血中濃度、有効域、治療域
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