登録販売者 2026年 北海道・東北 問73
問題文
全身的に現れる医薬品の副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a アナフィラキシーは、生体異物に対する遅延型のアレルギー反応の一種である。
b 皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、いずれも原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多い。
c 偽アルドステロン症は、体内にナトリウムと水が貯留し、体からカリウムが失われることによって生じる病態である。
d ステロイド性抗炎症薬の使用により、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなり、突然の高熱や倦怠感等の症状を呈することがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:誤
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全身性副作用の判別【登録販売者解説】
正解の理由
アナフィラキシーは即時型、偽アルドステロン症はナトリウム・水の貯留とカリウムの喪失が特徴です。
正しい組み合わせは 2 です。aは誤り、b・c・dは正しい記述です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)』第2章「人体の働きと医薬品」の全身的に現れる副作用です。
解法ステップ
- aの「遅延型」に注目します。アナフィラキシーの反応型を確認します。
- bの「2週間以内に発症することが多い」は、「その期間に限られる」と言い換えていない点がポイントです。
- cは「ナトリウムと水が貯留」「カリウムが失われる」、dは「感染への抵抗力が弱くなる」という部分を、それぞれ副作用の説明と照らします。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
× 遅延型 → ○ 即時型
アナフィラキシーは、生体異物に対する即時型のアレルギー反応です。
そのため、aを「正」とする 1・3・4・5は誤りです。 -
b 正しい
皮膚粘膜眼症候群(ひふねんまくがんしょうこうぐん)と中毒性表皮壊死融解症(ちゅうどくせいひょうひえしゆうかいしょう)は、原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いです。ただし、1か月以上経ってから起こることもあります。
bを「誤り」とする 3は、正しい記述の判定が違います。 -
c 正しい
偽アルドステロン症(ぎアルドステロンしょう)は、体内にナトリウムと水が貯留し、体からカリウムが失われる病態です。名前に「アルドステロン」とありますが、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないのに、このような状態になることが特徴です。
cを「誤り」とする 4は、正しい記述の判定が違います。 -
d 正しい
ステロイド性抗炎症薬などによって、細菌やウイルスへの抵抗力が弱くなることがあります。感染への抵抗力が低下すると、突然の高熱や倦怠感(けんたいかん)などが現れる場合があります。
dを「誤り」とする 5は、正しい記述の判定が違います。
よくある誤解
- アナフィラキシーを「遅れて起こる反応」と取り違えないようにしましょう。手引きでのキーワードは「即時型」です。
- 「2週間以内に多い」を「2週間以内にしか起こらない」と読み替えないことが大切です。問題文は「多い」と述べています。
- 偽アルドステロン症は、アルドステロン分泌が実際に増加する病態だと誤解しやすいですが、分泌が増えていないのに似た状態になることが名称のポイントです。
補足コラム
皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、どちらも発症時期が「使用開始後2週間以内に多い」とされます。一方で、1か月以上経ってから起こる場合もあるため、期間の表現は「多い」と「必ず」を区別して覚えましょう。
FAQ
Q. 偽アルドステロン症の「偽」は、何が偽なのですか?
A. アルドステロンの分泌が増えていないにもかかわらず、体内にナトリウムと水が貯留し、カリウムが失われる状態になる点を表しています。
A. アルドステロンの分泌が増えていないにもかかわらず、体内にナトリウムと水が貯留し、カリウムが失われる状態になる点を表しています。
関連キーワード: アナフィラキシー、即時型アレルギー反応、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、偽アルドステロン症、易感染性

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