登録販売者 2026年 北海道・東北 問75
問題文
精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用等の不適正な使用がなされた場合に限らず、通常の用法・用量でも発生することがある。
b 医薬品の副作用が原因の無菌性髄膜炎は、早期に原因医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であるため、重篤な後遺症が残ることはない。
c 無菌性髄膜炎は、多くの場合、発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐、意識混濁等の症状が現れる。
d 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感、不安定感等が生じることがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:誤
4:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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精神神経系に現れる副作用【登録販売者解説】
正解の理由
通常の用法・用量でも副作用は起こり、無菌性髄膜炎では重い後遺症が残る例もあります。
4は、aが正、bが誤、cが正、dが正の組合せです。根拠は、試験問題の作成に関する手引きの第2章「人体の働きと医薬品」にある、精神神経系に現れる副作用の項目です。
解法ステップ
- aの「不適正な使用がなされた場合に限らず」に注目します。副作用は、通常の用法・用量でも起こることがあります。
- bの「重篤な後遺症が残ることはない」は、強い断定です。手引きには、後遺症が残った例も報告されているとあります。
- cは、無菌性髄膜炎の症状として「首筋のつっぱり」「激しい頭痛」「発熱」などが挙げられているかを確認します。
- dは、心臓や血管に作用する医薬品による症状として「頭痛」「めまい」「浮動感」「不安定感」が示されているかを見ます。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しいです。
精神神経症状は、大量服用や長期連用などの不適正な使用だけでなく、通常の用法・用量でも発生することがあります。「適正に使えば副作用は起こらない」とは言い切れません。 -
b:誤りです。
×「重篤な後遺症が残ることはない」→ ○「重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されている」
早期に原因医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後が比較的良好なことがほとんどです。しかし、後遺症が残る可能性まで否定する記述は誤りです。 -
c:正しいです。
無菌性髄膜炎(ずいまくえん)は、髄液(脳や脊髄の周囲を満たす液)に細菌が検出されない髄膜炎です。多くの場合、急に発症し、首筋のつっぱりを伴う激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐(おうと)、意識混濁(いしきこんだく)などが現れます。 -
d:正しいです。
心臓や血管に作用する医薬品によって、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと浮いたような感じ)、不安定感(体がぐらぐらする感じ)が生じることがあります。
組合せの確認:
- 1は、b・c・dの正誤が正しい組合せと異なります。
- 2は、b・cの正誤が正しい組合せと異なります。
- 3は、a・b・dの正誤が正しい組合せと異なります。
- 5は、aの正誤が正しい組合せと異なります。
よくある誤解
-
「予後は比較的良好」を「後遺症は残らない」と読み替える誤り
「ほとんどの場合」と「例外がない」は同じ意味ではありません。後遺症が残った例も報告されています。 -
「適正な用法・用量なら副作用は起こらない」と考える誤り
aのように、「不適正な使用に限らない」という表現があれば、通常の用法・用量でも発生し得る点を確認します。 -
症状の列挙を部分的に見て判断する誤り
cでは、首筋のつっぱりや意識混濁など、症状の組合せまで確認しましょう。
補足コラム
無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用だけで起こるわけではありません。手引きでは、大部分はウイルスが原因と考えられるほか、感染症や医薬品の副作用などによって生じることもあるとされています。医薬品の副作用が原因の場合、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止し、医師の診療を受ける必要があるとされています。
FAQ
「無菌性」とは、原因が何もないという意味ですか?
いいえ。髄液に細菌が検出されないという意味です。ウイルスなど、細菌以外の原因で生じることがあります。
いいえ。髄液に細菌が検出されないという意味です。ウイルスなど、細菌以外の原因で生じることがあります。
関連キーワード: 精神神経症状、無菌性髄膜炎、髄膜炎、浮動感、意識混濁

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