登録販売者 2026年 北海道・東北 問77
問題文
医薬品の副作用として現れる呼吸器系の症状等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 間質性肺炎は、肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織が炎症を起こしたものである。
b 間質性肺炎の症状は、かぜや気管支炎の症状と区別がつきやすく、鑑別が容易である。
c 喘息の場合、合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する。
d 喘息の場合、原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴及び呼吸困難を生じる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
4:a:正、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:誤
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間質性肺炎と医薬品誘発喘息【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:間質性肺炎は肺の支持組織の炎症、喘息は原因薬の使用後に短時間で症状が現れます。
正しい組み合わせは3です。a・c・dは正しく、bは誤りです。根拠は「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の「呼吸器系に現れる副作用」です。
解法ステップ
- aの「肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織」に注目します。間質性肺炎の説明と一致するかを確認します。
- bの「区別がつきやすく」「鑑別が容易」は、手引きの説明と逆の表現です。ここを誤りと判断します。
- cの「有効成分が体内から消失すれば」と、dの「1時間以内」「鼻水・鼻づまりの後に咳、喘鳴、呼吸困難」という順序を確認します。
- a・c・dが正しく、bだけが誤りの組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
間質(かんしつ)とは、肺胞(はいほう)と毛細血管(もうさいけっかん)を取り囲み、支持している組織です。そこに炎症が起きるのが間質性肺炎です。 -
b 誤り
×「区別がつきやすく、鑑別が容易」→ ○「かぜや気管支炎の症状と区別が難しいこともある」
息切れ、咳、発熱などが、かぜや気管支炎と似ることがあります。そのため、鑑別(かんべつ)が難しい場合もあります。 -
c 正しい
喘息(ぜんそく)の場合、合併症を起こさなければ、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すると症状は寛解(かんかい)します。寛解とは、症状が落ち着いた状態になることです。 -
d 正しい
原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)に鼻水・鼻づまりが現れ、その後に咳、喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難が生じます。喘鳴は、呼吸時に喉がゼーゼー、ヒューヒュー鳴る状態です。
組み合わせの確認
- 選択肢1はa・b・c・dをすべて正しいとしていますが、bは誤りです。
- 選択肢2はaを誤り、bを正しいとしていますが、aは正しく、bは誤りです。
- 選択肢4はbを正しい、cを誤りとしていますが、bは誤り、cは正しいです。
- 選択肢5はb・dを誤りとしていますが、bは誤り、dは正しいです。
よくある誤解
- 「症状を見分けやすい」と読み替えてしまう誤りです。手引きは、間質性肺炎の症状がかぜや気管支炎と区別しにくいことがあるとしています。
- dの「短時間」と「症状の順序」を入れ替えるひっかけに注意してください。鼻水・鼻づまりが先で、その後に咳、喘鳴、呼吸困難です。
- cの「症状が寛解する」を「原因となった医薬品の成分が残っていても寛解する」と取り違えないようにしましょう。記述は、成分が体内から消失することを条件としています。
補足コラム
通常の肺炎は、気管支や肺胞が細菌に感染して炎症を起こしたものです。一方、間質性肺炎では、肺胞と毛細血管を支える組織に炎症が起きます。炎症が起きる場所の違いが、名前を見分ける手がかりです。
喘息の原因となる医薬品には、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症成分を含む解熱鎮痛薬などがあります。また、内服薬だけでなく、坐薬や外用薬でも誘発されることがあります。
FAQ
Q. 喘息の症状を起こすのは、飲み薬だけですか?
A. いいえ。手引きでは、坐薬や外用薬でも誘発されることがあるとされています。
A. いいえ。手引きでは、坐薬や外用薬でも誘発されることがあるとされています。
Q. 間質性肺炎では、必ず発熱しますか?
A. いいえ。間質性肺炎では、必ずしも発熱を伴うとは限りません。
A. いいえ。間質性肺炎では、必ずしも発熱を伴うとは限りません。
関連キーワード: 間質性肺炎、間質、喘息、喘鳴、呼吸器系の副作用

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