登録販売者 2026年 北海道・東北 問78
問題文
医薬品の副作用として現れる循環器系の症状等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a うっ血性心不全とは、全身が必要とする量の血液を心臓から送り出すことができなくなり、肺に血液が貯留して、息切れ、疲れやすい等の症状を示す疾患である。
b 不整脈とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態である。
c 不整脈は、代謝機能の低下によって発症リスクが高まることがある。
d 高血圧の診断を受けている人は、心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性が高い医薬品を使用してはならない。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正(正解)
2:a:誤、b:正、c:正、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:誤
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循環器系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:うっ血性心不全=血液を送り出す力の低下、不整脈=心臓の拍動リズムの乱れです。
正解は1です。a〜dはいずれも正しい記述です。根拠は「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の「循環器系に現れる副作用」です。
解法ステップ
- aの「心臓から必要な量の血液を送り出せない」と「肺に血液が貯留」は、うっ血性心不全の説明として確認します。
- bは「心筋の自動性や興奮伝導の異常」と「拍動リズムが乱れる」が結びついているかを見ます。
- cは、不整脈の発症リスクと「代謝機能の低下」の関係を確認します。
- dは、高血圧など循環器系疾患の診断を受けている人と、心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性のある医薬品への注意を照らし合わせます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
うっ血性心不全(うっけつせいしんふぜん)は、全身に必要な量の血液を心臓から送り出せなくなり、肺などに血液が貯留して症状が現れる疾患です。息切れや疲れやすさは、その症状の例です。 -
b 正しい
不整脈(ふせいみゃく)は、心筋(しんきん)の自動性や興奮伝導(こうふんでんどう)の異常により、心臓の拍動リズムが乱れる病態です。「心臓の拍動リズムが乱れる」という説明が要点です。 -
c 正しい
代謝機能の低下によって、不整脈の発症リスクが高まることがあります。手引きでは、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用などに留意することが示されています。 -
d 正しい
高血圧や心臓病など、循環器系疾患の診断を受けている人は、心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性がある医薬品の使用を避ける必要があります。
組合せでは、2はaを誤り、3はbを誤り、4はcを誤り、5はdを誤りとしているため、いずれも正しい組合せではありません。
よくある誤解
- うっ血性心不全を「心臓の拍動リズムの乱れ」と捉えないようにしましょう。血液を送り出す力の問題です。
- 不整脈は、拍動が速くなることだけを指すのではありません。拍動リズムが乱れる病態です。
- 「代謝機能の低下」は関係ない、と決めつけないことが大切です。腎機能・肝機能の低下などがリスクに関わります。
補足コラム
うっ血性心不全は「血液を十分に送り出せない状態」、不整脈は「拍動リズムが乱れた状態」と、原因となる心臓の働きの違いで整理できます。なお、不整脈ではめまい、動悸、息切れなどが現れることがあり、症状が現れた場合は原因と考えられる医薬品の使用を中止して、医師の診療を受ける必要があると手引きに記載されています。
FAQ
Q. 腎機能や肝機能の低下が不整脈に関係するのはなぜですか?
A. 手引きでは、代謝機能の低下によって発症リスクが高まることがあるため、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用に留意するとされています。
A. 手引きでは、代謝機能の低下によって発症リスクが高まることがあるため、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用に留意するとされています。
関連キーワード: うっ血性心不全、不整脈、心筋、興奮伝導、代謝機能、循環器系の副作用

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