登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問09
問題文
複数の医薬品による相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいることが多く、他の医薬品と併用した場合に、作用が強く出過ぎたり、副作用を招く危険性が増すことがある。
b 複数の疾病を有する人では、疾病ごとに医薬品が使用されるため、相互作用の注意をする必要はない。
c 医薬品の相互作用は、医薬品の作用が増強する場合だけでなく、逆に減弱する場合もある。
d 相互作用による副作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確な場合には、なるべくその症状に合った成分のみを含む医薬品を選ぶことが望ましい。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
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医薬品の相互作用【登録販売者解説】
正解の理由
相互作用は、作用が強まりすぎる場合だけでなく、弱まって十分な効果が得られなくなる場合もあります。
正しい組合せは5です。aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の相互作用に関する項目です。
解法ステップ
- aの「複数の成分」と「他の医薬品との併用」に注目します。同じような作用を持つ成分が重なると、作用が強く出すぎることがあります。
- bの「注意をする必要はない」は断定です。複数の疾病について医薬品を使う場合も、相互作用への注意は必要です。
- cの「増強する場合だけでなく、減弱する場合もある」は、相互作用の説明として正しい内容です。
- dの「症状に合った成分のみ」は、不要な成分の重複を避ける考え方です。a・c・dが正、bが誤となる組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。
一般用医薬品には、作用の異なる複数の成分が配合されていることがあります。他の医薬品と併用すると、同じような作用を持つ成分が重複し、作用が強く出すぎたり、副作用が起こりやすくなったりすることがあります。 -
b 誤りです。
×「相互作用の注意をする必要はない」→ ○「相互作用に留意されるべき」
複数の疾病がある人では、疾病ごとに医薬品を使う場合があります。その際、成分や作用の重複などが起こる可能性があるため、相互作用への注意が必要です。 -
c 正しいです。
相互作用により、医薬品の作用が増強することも、減弱することもあります。作用が減弱すると、期待する効果が十分に得られない場合があります。 -
d 正しいです。
緩和したい症状がはっきりしている場合は、その症状に合った成分のみを含む医薬品を選ぶことが望ましいとされています。含まれる成分を絞ることで、他の医薬品との成分の重複によるリスクを減らす考え方です。
組合せでは、1はa・b・d、2はb・c、3はd、4はa・b・cが、それぞれ正しい正誤の組合せと異なります。5だけがa正・b誤・c正・d正に一致します。
よくある誤解
- 「疾病ごとに別の医薬品を使うなら、互いに影響しない」と考えがちです。別々の医薬品でも、成分や作用が重複する可能性があります。
- 相互作用は「作用が強くなること」だけだと思いがちです。作用が弱まり、十分な効果が得られなくなる場合もあります。
- 「複数成分が配合されている」こと自体が誤りなのではありません。併用時に成分や作用が重なることが注意点です。
補足コラム
相互作用は、医薬品が吸収・分布・代謝・排泄される過程で起こることもあれば、薬理作用をもたらす部位で起こることもあります。代謝とは、体内で医薬品が化学的に変化することです。成分の重複だけでなく、医薬品と食品の組合せにも注意が必要な場合があります。
FAQ
医薬品を飲む時間をずらせば、相互作用を避けられますか?
時間をずらせば必ず避けられるとはいえません。相互作用の起こり方は医薬品によって異なるため、併用の可否は薬剤師や医師に相談してください。
時間をずらせば必ず避けられるとはいえません。相互作用の起こり方は医薬品によって異なるため、併用の可否は薬剤師や医師に相談してください。
関連キーワード: 相互作用、成分の重複、作用の増強、作用の減弱、一般用医薬品

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