登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問10
問題文
医薬品と食品の相互作用に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
a 酒類(アルコール)は、医薬品の代謝に影響を与えるが、吸収には影響を与えない。
b カフェインのように、食品中に医薬品の成分と同じ物質が存在する場合、それらを含む医薬品と食品を一緒に摂取すると過剰摂取となるものもある。
c 生薬成分等が配合された医薬品と、ハーブ等の食品を合わせて摂取すると、その医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。
d 食品との相互作用は内服薬で起こるものであり、外用薬では考慮する必要はない。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)
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医薬品と食品の相互作用【登録販売者解説】
正解の理由
食品は、医薬品の成分と同じ物質を含む場合や、生薬成分と重なる場合に、薬の作用を強めることがあります。
正しい組合せは3の(b、c)です。aは誤り、bとcは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「他の医薬品や食品との相互作用、飲み合わせ」です。
解法ステップ
- aの「吸収には影響を与えない」という断定に注目します。相互作用は代謝だけでなく、吸収などの過程でも起こります。
- bは、食品と医薬品に同じ成分が含まれることで、摂取量が重なり過剰摂取になる場合がある、という内容です。
- cは、生薬成分を含む食品と医薬品を合わせると、効き目や副作用が強まる場合がある、という内容です。
- dは「外用薬では考慮不要」と限定しています。手引きは外用薬や注射薬にも食品の影響が及ぶ可能性を示しています。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「吸収には影響を与えない」→ ○「吸収、分布、代謝又は排泄の過程で相互作用が起こることがある」
酒類(アルコール)は医薬品の代謝に影響することがあります。しかし、相互作用を代謝だけに限り、吸収への影響を否定するのは誤りです。 -
b
正しい記述です。 食品中にカフェインやビタミンAなど医薬品の成分と同じ物質が含まれる場合、食品と医薬品を一緒に摂ることで過剰摂取となることがあります。 -
c
正しい記述です。 ハーブなどの食品として流通する生薬成分もあります。それらを生薬成分配合の医薬品と一緒に摂ると、医薬品の効き目や副作用を強めることがあります。 -
d
×「内服薬で起こるものであり、外用薬では考慮する必要はない」→ ○「外用薬や注射薬でも、食品によって作用や代謝に影響を受ける可能性がある」
相互作用は、飲み薬だけに限られません。
組合せを確認すると、1(a、b)は誤りのaを含み、正しいcを含みません。2(a、c)もaを含み、bを含みません。4(b、d)は誤りのdを含み、cを含みません。5(c、d)もdを含み、bを含みません。
よくある誤解
- 「酒類は代謝に影響する」と覚えた結果、「吸収には影響しない」と範囲を限定してしまうことがあります。相互作用が起こる過程を一つに決めつけないようにしましょう。
- 「外用薬は体の外に使うから、食品との相互作用はない」と考えるのは誤りです。外用薬や注射薬も影響を受ける可能性があります。
- ハーブなどは食品として売られているため、医薬品との重なりを見落としやすい点に注意しましょう。
補足コラム
相互作用によって、医薬品の作用が増強することも、減弱することもあります。増強すれば作用が強く出過ぎたり副作用が起こりやすくなったりし、減弱すれば十分な効果が得られないことがあります。
FAQ
Q. 食品との相互作用は、成分が同じ場合だけ起こりますか?
いいえ。同じ成分が含まれることによる過剰摂取だけでなく、食品と医薬品の組合せによって、作用が強まったり弱まったりする場合もあります。
いいえ。同じ成分が含まれることによる過剰摂取だけでなく、食品と医薬品の組合せによって、作用が強まったり弱まったりする場合もあります。
Q. 「健康食品」も相互作用の問題に含まれますか?
はい。手引きでは、保健機能食品やいわゆる健康食品を含む食品との飲み合わせも、相互作用として扱っています。
はい。手引きでは、保健機能食品やいわゆる健康食品を含む食品との飲み合わせも、相互作用として扱っています。
関連キーワード: 相互作用、吸収、代謝、カフェイン、生薬成分、ハーブ、過剰摂取

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