戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問108


問題文

企業からの副作用等の報告制度に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 医薬品の市販後においても、常にその品質、有効性及び安全性に関する情報を収集することが、医薬品の適切な使用を確保する観点からも、企業責任として重要なことである。 b 製造販売業者は、その製造販売をした医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、使用上の注意から予測できないものでも非重篤の国内事例であれば、法第68条の10第1項の規定に基づく報告義務はない。 c 既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合された一般用医薬品については、5年を超えない範囲で厚生労働大臣が承認時に定める一定期間、承認後の使用成績等を製造販売業者等が集積し、厚生労働省へ提出する制度(再審査制度)が適用される。 d 生物由来製品を製造販売する企業に対しては、当該製品又は当該製品の原料又は材料による感染症に関する最新の論文や知見に基づき、当該製品の安全性について評価し、その成果を定期的に国へ報告する制度が導入されている。

選択肢

1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)

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企業の副作用報告制度【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:市販後の副作用情報は企業の責任で収集し、再審査期間は「5年」ではなく「10年を超えない範囲」です。
照合すると、5の「a:正、b:誤、c:誤、d:正」が一致します。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)』第5章「医薬品の適正使用と安全対策」の「企業からの副作用等の報告制度」および「承認後の調査」です。

解法ステップ

  1. aは「市販後も情報を収集する」という内容です。市販後の情報収集も企業責任として重要であることを確認します。
  2. bは「予測できない副作用」と「非重篤の国内事例」の組合せに注目します。非重篤だから報告不要とは限らず、定期報告の対象となります。
  3. cは期間の数字を確認します。再審査制度の期間は「5年」ではなく、「10年を超えない範囲」です。
  4. dは、生物由来製品の安全性を最新の知見に基づいて評価し、定期的に国へ報告する制度の説明に合っています。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しいです。 医薬品は販売後も、品質・有効性・安全性に関する情報を継続して収集する必要があります。必要な情報を医薬関係者に提供することも、適切な使用を確保するうえで重要です。
  • b 誤りです。
    ×「非重篤の国内事例であれば報告義務はない」→ ○「予測できない非重篤の国内事例は定期報告の対象」
    「非重篤」というだけで報告が不要になるわけではありません。使用上の注意から予測できない副作用症例のうち、非重篤の国内事例は定期報告の対象です。
  • c 誤りです。
    ×「5年を超えない範囲」→ ○「10年を超えない範囲」
    既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合されたものには、再審査制度が適用されます。その期間は、10年を超えない範囲で定められます。
  • d 正しいです。 生物由来製品について、製品や原料・材料による感染症に関する最新の論文や知見をもとに安全性を評価し、その成果を定期的に国へ報告する制度が導入されています。
組合せの確認
  • 1は、c・dの正誤が照合結果と異なります。
  • 2は、a・b・c・dすべての正誤が照合結果と異なります。
  • 3は、a・cの正誤が照合結果と異なります。
  • 4は、b・dの正誤が照合結果と異なります。

よくある誤解

  • 「非重篤なら報告しなくてよい」と考えがちですが、報告の要否は重篤性だけでは決まりません。予測できるかどうかなども確認します。
  • 再審査期間を「5年」と覚えてしまうのは、問題文の数字の置き換えを見落とす典型例です。ここでは「10年を超えない範囲」がポイントです。
  • 生物由来製品の安全性評価と、一般用医薬品の再審査制度は、どちらも市販後の安全対策ですが、対象や報告内容は異なります。

補足コラム

企業からの報告は、法令上は厚生労働大臣への報告です。実務上は、報告書を医薬品医療機器総合機構(総合機構)に提出することとされています。副作用の報告だけでなく、感染症、外国での措置、研究報告なども安全対策に活用されます。

FAQ

生物由来の原材料を使った一般用医薬品は、すべて生物由来製品ですか?
いいえ。生物由来の原材料が使われていても、すべてが生物由来製品に指定されるわけではありません。手引きでは、現在、生物由来製品として指定された一般用医薬品や要指導医薬品はないとされています。

関連キーワード: 市販後安全対策、企業からの副作用報告、定期報告、再審査制度、生物由来製品
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