登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問117
問題文
スコポラミン臭化水素酸塩水和物が配合された一般用医薬品の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「緑内障の診断を受けた人」と記載されている理由について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選べ。
スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、( a )作用によって、房水流出路が( b )なり、眼圧が( c )し、緑内障を悪化させるおそれがあるため、「緑内障の診断を受けた人」は、「相談すること」とされている。
選択肢
1:抗コリン、狭く、上昇(正解)
2:抗コリン、狭く、低下
3:抗コリン、広く、上昇
4:コリン、狭く、上昇
5:コリン、広く、低下
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抗コリン成分と眼圧上昇【登録販売者解説】
正解の理由
抗コリン作用で房水の出口が狭くなり、眼圧が上昇します。
1が正しい組合せです。(a)は「抗コリン」、(b)は「狭く」、(c)は「上昇」です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の、基礎疾患等に関する項目です。
抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)によって、房水(眼球内を満たす液体)の流出路が狭くなります。その結果、房水が出にくくなり、眼圧が上がって緑内障(りょくないしょう)を悪化させるおそれがあります。
解法ステップ
- 成分名の「スコポラミン」に注目します。この問題では、抗コリン成分として問われています。
- 手引きの「房水流出路が狭くなり、眼圧が上昇」という流れを確認します。
- 「抗コリン・狭く・上昇」と並ぶ組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
1:抗コリン・狭く・上昇
3つとも正しい語句です。抗コリン作用で房水の出口が狭くなり、眼圧が上がります。 -
2:抗コリン・狭く・低下
(a)と(b)は合っていますが、(c)が誤りです。房水が出にくくなるため、眼圧は低下ではなく上昇します。 -
3:抗コリン・広く・上昇
(a)と(c)は合っていますが、(b)が誤りです。抗コリン作用によって房水流出路は広くなるのではなく、狭くなります。 -
4:コリン・狭く・上昇
(b)と(c)は合っていますが、(a)が誤りです。スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、コリン作用ではなく抗コリン作用を示します。 -
5:コリン・広く・低下
(a)・(b)・(c)のすべてが誤りです。正しくは「抗コリン・狭く・上昇」です。
よくある誤解
- 「房水の出口が狭くなる」と「眼圧が低下する」を結びつけてしまうことがあります。出口が狭くなると房水が流れにくくなり、眼圧は上昇します。
- 「抗コリン」と「コリン」を取り違えないようにしましょう。スコポラミンは抗コリン成分です。
補足コラム
抗コリン成分は、目の症状だけでなく、排尿困難や心臓病のある人でも症状を悪化させるおそれがあります。また、目のかすみや異常なまぶしさが現れることがあり、使用後は乗物や機械類の運転操作を避ける必要があります。
FAQ
「相談すること」は「してはいけないこと」と同じですか?
同じではありません。「相談すること」は、使用前に医師や薬剤師へ相談し、使用の適否を確認する区分です。
同じではありません。「相談すること」は、使用前に医師や薬剤師へ相談し、使用の適否を確認する区分です。
関連キーワード: スコポラミン臭化水素酸塩水和物、抗コリン作用、房水流出路、眼圧、緑内障

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