登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問119
問題文
一般用医薬品の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として記載することとされている基礎疾患と医薬品成分との関係の正誤について、正しい組合せを選べ。
基礎疾患 医薬品成分
a てんかん ジプロフィリン
b 心臓病 酸化マグネシウム
c 胃・十二指腸潰瘍 エテンザミド
d 甲状腺機能障害(甲状腺機能亢進症) メチルエフェドリン塩酸塩
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
2:a:正、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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相談することの基礎疾患と成分【登録販売者解説】
正解の理由
ジプロフィリンはてんかん、エテンザミドは胃・十二指腸潰瘍、メチルエフェドリン塩酸塩は甲状腺機能亢進症との組合せに注意します。
正しい組合せは1です。記述は、aが正、bが誤、cが正、dが正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)』第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の「相談すること」に関する項目です。
解法ステップ
- 「てんかん」と「ジプロフィリン」に注目します。ジプロフィリンは中枢神経を興奮させる作用があり、てんかんの症状を悪化させるおそれがあります。
- 「胃・十二指腸潰瘍」と「エテンザミド」は、手引きに記載される組合せです。
- 「甲状腺機能亢進症」と「メチルエフェドリン塩酸塩」も、交感神経を興奮させる作用による悪化のおそれがある組合せです。
- ここまででa・c・dは正しいと分かります。残るbは誤りなので、該当するのは1です。
選択肢別の誤答解説
記述 a:てんかん―ジプロフィリン
正しい組合せです。 ジプロフィリンはキサンチン系成分で、中枢神経系を興奮させる作用があります。そのため、てんかんの症状を悪化させるおそれがあり、「相談すること」に記載されます。
記述 b:心臓病―酸化マグネシウム
誤った組合せです。 酸化マグネシウムは、ここで示されている心臓病との組合せではありません。マグネシウムを含む成分は、腎臓病の人では排泄が遅れたり体内にたまりやすくなったりする点が注意事項です。
記述 c:胃・十二指腸潰瘍―エテンザミド
正しい組合せです。 エテンザミドは、胃・十二指腸潰瘍の人について「相談すること」に記載される成分です。病名と成分をセットで覚えておきましょう。
記述 d:甲状腺機能亢進症―メチルエフェドリン塩酸塩
正しい組合せです。 メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経(緊張時などに体を活動させる神経)の働きを強める成分です。甲状腺機能亢進症では交感神経系の緊張が主症状に関係しているため、症状を悪化させるおそれがあります。
選択肢ごとの確認
- 選択肢2は、bを正、dを誤としています。正しくはbが誤、dが正なので、この2つが異なります。
- 選択肢3は、bを正、cを誤、dを誤としています。正しくはbが誤、c・dが正なので、b・c・dが異なります。
- 選択肢4は、aを誤、bを正、cを誤としています。正しくはaが正、bが誤、cが正なので、a・b・cが異なります。
- 選択肢5は、aを誤としています。aは正しいため、この点が異なります。
よくある誤解
- 「心臓病に注意する成分」と「腎臓病に注意する成分」を混同することがあります。酸化マグネシウムなどのマグネシウム成分は、腎臓病との関連で整理します。
- 「交感神経を興奮させる成分」と「中枢神経を興奮させる成分」を同じものとして扱うのは誤りです。メチルエフェドリン塩酸塩は甲状腺機能亢進症、ジプロフィリンはてんかんとの組合せに注目します。
- 「相談すること」を「使用してはいけない」と読み替えるのも注意点です。この問題は、添付文書等の「相談すること」に記載される基礎疾患と成分の組合せを問うています。
補足コラム
病名から成分を思い出すときは、作用の違いを手がかりにできます。
- てんかん:ジプロフィリンなど、中枢神経系を興奮させる成分に注意します。
- 甲状腺機能亢進症:メチルエフェドリン塩酸塩など、交感神経系を興奮させる成分に注意します。
- 腎臓病:酸化マグネシウムなど、腎臓からの排泄が関係する成分に注意します。
FAQ
「相談すること」に記載されている成分は、すべて同じ理由で注意が必要なのですか?
いいえ。成分によって、症状の悪化や成分の排泄・体内への蓄積など、注意する理由が異なります。病名と成分だけでなく、その作用や体内での処理も合わせて整理すると混同しにくくなります。
いいえ。成分によって、症状の悪化や成分の排泄・体内への蓄積など、注意する理由が異なります。病名と成分だけでなく、その作用や体内での処理も合わせて整理すると混同しにくくなります。
メチルエフェドリン塩酸塩とジプロフィリンは、どちらも神経に作用する成分ですか?
どちらも神経系に関係する作用がありますが、注意する病名が異なります。メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経系、ジプロフィリンは中枢神経系の興奮作用が判断の手がかりです。
どちらも神経系に関係する作用がありますが、注意する病名が異なります。メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経系、ジプロフィリンは中枢神経系の興奮作用が判断の手がかりです。
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