戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問22


問題文

次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを選べ。 体力中等度で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの食欲不振、吐きけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされる。

選択肢

1:香蘇散
2:半夏厚朴湯
3:安中散
4:小柴胡湯(正解)
5:桂枝加芍薬湯

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小柴胡湯の適応【登録販売者解説】

正解の理由

小柴胡湯(しょうさいことう)は「脇腹からみぞおちの苦しさ・口の苦味・舌の白苔」が見分ける手がかりです。
この記述にあてはまるのは4です。小柴胡湯は、体力中等度で、ときに脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつく人の食欲不振、吐きけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされています。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤の項目です。

解法ステップ

  1. 「体力中等度」を見つけます。
  2. 「脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しい」「口の苦味」「舌に白苔」という組み合わせに注目します。
  3. この特徴が小柴胡湯の適応と一致するため、4を選びます。

選択肢別の誤答解説

  • 1 香蘇散(こうそさん)
    体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず、胃腸が弱い人のかぜの初期などに用いられます。問題文の決め手である「脇腹からみぞおちの苦しさ」「口の苦味」「舌の白苔」とは一致しません。
  • 2 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
    体力中等度を目安とし、気分がふさぎ、のどや食道に異物感がある場合などに用いられます。見分ける手がかりは「のど・食道の異物感」であり、問題文の特徴とは異なります。
  • 3 安中散(あんちゅうさん)
    体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛または腹痛があり、ときに胸やけ、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴う人の神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に用いられます。「脇腹からみぞおちの苦しさ」「口の苦味」「舌の白苔」は示されていません。
  • 4 小柴胡湯
    体力中等度で、脇腹からみぞおちあたりの苦しさ、口の苦味、舌の白苔などが手がかりになります。問題文の記述と一致します。
  • 5 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
    体力中等度以下で、腹部膨満感のある人のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に用いられる腸の薬です。問題文の「脇腹からみぞおちの苦しさ」「口の苦味」「舌の白苔」とは一致しません。

よくある誤解

  • 「食欲不振」「胃痛」だけを見て決めると、複数の処方と混同しやすくなります。症状の組み合わせ、とくに「口の苦味」や「舌の白苔」まで確認しましょう。
  • 「体力中等度」だけで選ぶのも誤りやすいポイントです。体力の区分に加え、特徴的な症状を照合します。
  • 「かぜの後期」だけで判断せず、問題文にある消化器の症状や口・舌の特徴も手がかりにします。

補足コラム

小柴胡湯と名前が似ている**柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)**も、かぜの中期から後期などに用いられます。ただし、こちらは体力中等度またはやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどがあることが特徴です。
小柴胡湯では、まれに重篤な副作用として間質性肺炎(肺に炎症が起こる副作用)や肝機能障害が生じることがあります。また、インターフェロン製剤で治療中の人は、間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まるため、使用を避ける必要があります。

FAQ

Q. 小柴胡湯と柴胡桂枝湯は、どう見分けますか?
A. 小柴胡湯は「口の苦味」「舌の白苔」などが手がかりです。柴胡桂枝湯は「多くは腹痛を伴う」「微熱・寒気・頭痛・吐きけなど」が手がかりです。
Q. 「体力中等度」は、体力が平均的という意味ですか?
A. 試験では、体力の区分だけでなく、各処方に示された症状や体質とあわせて覚えるのが大切です。この問題では、症状の組み合わせが小柴胡湯を見分ける決め手になります。

関連キーワード: 小柴胡湯、柴胡桂枝湯、体力中等度、舌の白苔、かぜの後期
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