戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問23


問題文

かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 葛根湯は、体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、咳が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまりに適すとされる。 b 柴胡桂枝湯は、体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるもののから咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声に適すとされる。 c 小青竜湯は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる。 d 桂枝湯は、体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に適すとされる。

選択肢

1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤

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かぜに用いる漢方処方製剤【登録販売者解説】

正解の理由

葛根湯(かっこんとう)・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)・桂枝湯(けいしとう)は、体力の区分と特徴的な症状の組合せで見分けます。
正しい組合せは4です。aは誤、bは誤、cは正、dは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤に関する記載です。

解法ステップ

  1. aの「体力充実」「寒気・発熱」「咳」「ふしぶしの痛み」「汗が出ていない」に注目します。葛根湯の説明か、別の処方の説明かを確認します。
  2. bの「痰が切れにくい」「強く咳きこむ」「咽頭の乾燥感」は、どの処方の特徴かを見分けます。
  3. cは「うすい水様の痰」「鼻水」、dは「体力虚弱」「汗が出る」「かぜの初期」が、処方名と合っているかを照らします。
  4. a・bが誤、c・dが正となる組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

記述a

×「葛根湯」→ ○「麻黄湯(まおうとう)」の説明です。
「体力充実して、かぜのひきはじめ」「寒気がして発熱」「咳や身体のふしぶしの痛みがあり、汗が出ていない」という特徴は、手引きでは麻黄湯の説明です。葛根湯は、体力中等度以上の人の感冒の初期などに用いられますが、この記述にある症状の組合せとは一致しません。

記述b

×「柴胡桂枝湯」→ ○「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」の説明です。
「痰が切れにくい」「ときに強く咳きこむ」「咽頭の乾燥感がある」という特徴は、麦門冬湯の説明です。柴胡桂枝湯は、体力中等度またはやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどがある人の、胃腸炎やかぜの中期から後期の症状に用いられます。

記述c

正しい記述です。
小青竜湯は、体力中等度またはやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出る人に適するとされます。気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症などが適応に挙げられています。

記述d

正しい記述です。
桂枝湯は、体力虚弱で汗が出る人のかぜの初期に用いられる処方です。「体力虚弱」と「汗が出る」が見分ける手がかりです。

組合せ選択肢の確認

  • 1:a・b・c・dを「正・正・誤・誤」とする組合せです。a・b・c・dのすべてが正しい組合せと異なります。
  • 2:a・b・c・dを「正・誤・正・誤」とする組合せです。aとdが正しい組合せと異なります。
  • 3:a・b・c・dを「正・誤・誤・正」とする組合せです。aとcが正しい組合せと異なります。
  • 5:a・b・c・dを「誤・誤・正・誤」とする組合せです。dが正しい組合せと異なります。

よくある誤解

  • 「かぜのひきはじめ」という語だけで葛根湯と決めるのは早計です。汗の有無や、寒気・発熱・咳・身体の痛みなどの組合せまで確認します。
  • 症状が似ている処方名を取り違えることがあります。bの症状は柴胡桂枝湯ではなく、麦門冬湯の特徴です。
  • 「体力中等度以下」と「体力中等度又はやや虚弱」を同じ表現として扱うと、処方を混同しやすくなります。手引きの体力区分を正確に覚えましょう。

補足コラム

選択肢に出た処方は、体力区分と見分けるキーワードをセットで確認します。
  • 葛根湯:体力中等度以上。感冒の初期、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こりなど。
  • 麻黄湯:体力充実。かぜのひきはじめで、寒気・発熱・咳・身体の痛みがあり、汗が出ていない。
  • 柴胡桂枝湯:体力中等度またはやや虚弱。多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどがある。
  • 麦門冬湯:体力中等度以下。痰が切れにくく、強く咳きこむことや咽頭の乾燥感がある。
  • 小青竜湯:体力中等度またはやや虚弱。うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出る。
  • 桂枝湯:体力虚弱。汗が出る人のかぜの初期。

FAQ

「体力中等度以下」と「体力中等度またはやや虚弱」は同じ意味ですか?
同じ表現として扱わず、手引きに記載された体力区分を処方ごとに確認してください。正誤問題では、区分の言い換えが誤りとして出ることがあります。
症状の名前だけを覚えれば見分けられますか?
体力区分と症状の組合せで覚えるのが有効です。たとえば「水様の痰・鼻水」は小青竜湯、「痰が切れにくい・咽頭の乾燥感」は麦門冬湯の手がかりです。

関連キーワード: 葛根湯、麻黄湯、柴胡桂枝湯、麦門冬湯、小青竜湯、桂枝湯、体力区分、かぜの初期
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