登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問25
問題文
次の成分の一般用医薬品の解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
1錠中:
成分 分量
イソプロピルアンチピリン 150 mg
イブプロフェン 50 mg
無水カフェイン 50 mg
a アスピリン喘息を誘発するおそれのある成分が含まれている。
b ピリン系解熱鎮痛成分が含まれている。
c イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を抑制することで消化管粘膜の防御機能を高める。
d 無水カフェインは、解熱鎮痛成分の鎮痛作用を増強する効果が期待される。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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解熱鎮痛薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
イソプロピルアンチピリンはピリン系、イブプロフェンは消化管粘膜の防御機能を低下させ、無水カフェインは鎮痛作用を補助します。
正しい組合せは1です。aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛成分に関する項目です。
解法ステップ
- 成分名を確認します。イソプロピルアンチピリンはピリン系解熱鎮痛成分なので、bは正しいと判断できます。
- アスピリン喘息を起こすおそれのある成分に、イブプロフェンやイソプロピルアンチピリンが含まれるかを確認します。含まれるため、aは正しいです。
- イブプロフェンの作用について、「防御機能を高める」という表現に注目します。手引きでは、プロスタグランジンの産生を抑えて消化管粘膜の防御機能を低下させるとされるため、cは誤りです。
- 無水カフェインの目的を確認します。解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助するため、dは正しいです。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
イブプロフェンやイソプロピルアンチピリンなどの解熱鎮痛成分は、アスピリン喘息を誘発するおそれがあります。アスピリンだけに限らない点が大切です。 -
b 正しい
イソプロピルアンチピリンは、ピリン系解熱鎮痛成分です。一般用医薬品では、イソプロピルアンチピリンが唯一のピリン系解熱鎮痛成分とされています。 -
c 誤り
×「消化管粘膜の防御機能を高める」→ ○「消化管粘膜の防御機能を低下させる」
イブプロフェンはプロスタグランジンの産生を抑制します。その結果、消化管粘膜を守る働きも弱まります。 -
d 正しい
無水カフェインなどのカフェイン類は、解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的で配合されることがあります。
組合せを確認すると、選択肢2はa・b・c・dのすべてが正解の正誤と異なります。選択肢3はc・d、選択肢4はb・c・d、選択肢5はaの正誤が異なります。
よくある誤解
- 「アスピリン喘息」という名前だから、アスピリンだけが原因だと思う
イブプロフェンやイソプロピルアンチピリンなど、ほかの解熱鎮痛成分でも誘発のおそれがあります。 - 「プロスタグランジンを抑えると、粘膜の防御も高まる」と考える
イブプロフェンでは、プロスタグランジンの産生抑制によって消化管粘膜の防御機能は低下します。「高める/低下させる」の入れ替えに注意しましょう。 - カフェインは眠気を必ず解消すると考える
カフェイン類は鎮痛作用の補助を目的に配合されますが、眠気を必ず解消するわけではありません。
補足コラム
イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を抑える解熱鎮痛成分です。この作用は痛みや炎症を抑える一方、消化管粘膜を守る働きにも影響します。成分の「主な作用」だけでなく、体の防御機能への影響も合わせて覚えましょう。
FAQ
カフェイン類が配合されていれば、眠気を防げますか?
必ず防げるわけではありません。鎮痛作用の補助と、眠気を抑えることは別に考えます。
必ず防げるわけではありません。鎮痛作用の補助と、眠気を抑えることは別に考えます。
ピリン系解熱鎮痛成分で、特に覚えるべき成分は何ですか?
一般用医薬品では、イソプロピルアンチピリンが唯一のピリン系解熱鎮痛成分です。
一般用医薬品では、イソプロピルアンチピリンが唯一のピリン系解熱鎮痛成分です。
関連キーワード: イソプロピルアンチピリン、イブプロフェン、無水カフェイン、ピリン系、アスピリン喘息、プロスタグランジン

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