登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問26
問題文
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを選べ。
体力に関わらず使用でき、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。ただし、症状があるときのみの服用にとどめ、連用は避ける。
選択肢
1:釣藤散
2:疎経活血湯
3:麻杏薏甘湯
4:桂枝加朮附湯
5:芍薬甘草湯(正解)
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筋肉の急なけいれんに用いる漢方処方【登録販売者解説】
正解の理由
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)=体力に関わらず使用でき、筋肉の急なけいれんを伴う痛みに用いるが、連用は避けます。
記述にあてはまるのは5の芍薬甘草湯です。体力の区分、こむらがえりや筋肉のけいれんなどへの適応、「症状があるときのみ服用し、連用を避ける」という注意が、設問の記述と一致します。
根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』(第3章「主な医薬品とその作用」)の漢方処方製剤の項です。
解法ステップ
- 「体力に関わらず」という体力の区分を確認します。
- 「筋肉の急激な痙攣(けいれん)を伴う痛み」「こむらがえり」が適応に含まれるか見ます。
- 「症状があるときのみ」「連用は避ける」まで一致する処方を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
1:釣藤散(ちょうとうさん)
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤の一つです。ただし、設問にある筋肉の急なけいれんを伴う痛みや、症状があるときのみ服用して連用を避けるという組み合わせは、芍薬甘草湯の特徴です。 -
2:疎経活血湯(そけいかっけつとう)
体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがある人の関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛などに用いられます。筋肉の急なけいれんを伴う痛みや、症状があるときのみ服用するという記述とは一致しません。 -
3:麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)
体力中等度の人の関節痛、神経痛、筋肉痛、いぼ、手足の湿疹・皮膚炎などに用いられます。筋肉痛は適応に含まれますが、設問のような急なけいれんを伴う痛みや、症状があるときのみ服用するという特徴とは異なります。 -
4:桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
体力虚弱で、汗が出て手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ない人の関節痛、神経痛などに用いられます。体力の区分や適応が、設問の記述と合いません。 -
5:芍薬甘草湯
体力に関わらず使用でき、筋肉の急なけいれんを伴う痛みのある人のこむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛などに用いられます。症状があるときのみ服用し、連用を避ける点も一致します。
よくある誤解
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「筋肉痛」と「筋肉の急なけいれんを伴う痛み」を同じ適応として考える
麻杏薏甘湯なども筋肉痛に用いられますが、設問では「急なけいれん」と「症状があるときのみ」の組み合わせが決め手です。 -
「体力に関わらず」を「誰にでも、いつでも使える」と考える
体力の区分を示す言葉であり、適応や服用上の注意がなくなるわけではありません。 -
「症状があるときのみ」を読み飛ばす
適応だけでなく、連用を避けるという注意まで含めて処方を見分けます。
補足コラム
芍薬甘草湯は、まれに肝機能障害のほか、うっ血性心不全(うっけつせいしんふぜん)や心室頻拍(しんしつひんぱく)などの重い副作用を生じることがあります。手引きでは、心臓病の診断を受けた人は使用を避ける必要があるとされています。
FAQ
Q. 「症状があるときのみ」とは、どのような注意ですか?
A. 芍薬甘草湯は、症状があるときの服用にとどめ、続けて服用しないという注意です。適応の症状とあわせて覚えましょう。
A. 芍薬甘草湯は、症状があるときの服用にとどめ、続けて服用しないという注意です。適応の症状とあわせて覚えましょう。
Q. 鎮痛目的の漢方処方は、どれも同じ痛みに使えますか?
A. いいえ。体力の区分や、痛みの種類、伴う症状が処方ごとに異なります。たとえば、疎経活血湯は体力中等度でしびれを伴う痛み、桂枝加朮附湯は体力虚弱で手足の冷えやこわばりを伴う場合が特徴です。
A. いいえ。体力の区分や、痛みの種類、伴う症状が処方ごとに異なります。たとえば、疎経活血湯は体力中等度でしびれを伴う痛み、桂枝加朮附湯は体力虚弱で手足の冷えやこわばりを伴う場合が特徴です。
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