戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問27


問題文

眠気防止薬の有効成分として配合されるカフェインに関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収促進作用がある。 b 胃液分泌抑制作用がある。 c 乳汁中へ移行するため、乳児に影響を及ぼす可能性がある。 d 脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がある。

選択肢

1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤

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カフェインの作用と注意【登録販売者解説】

正解の理由

カフェインは脳を軽く興奮させて眠気を抑えますが、腎臓では利尿作用、胃では胃液分泌を促す作用があります。
2が正解です。a・bは誤り、c・dは正しい組合せです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」I-4「眠気を防ぐ薬」です。

解法ステップ

  1. aの「ナトリウムイオンの再吸収促進」を確認します。カフェインの作用が「促進」か「抑制」かが判断の鍵です。
  2. bの「胃液分泌抑制」に注目します。胃液の分泌を抑えるのか、促すのかを見分けます。
  3. cの「乳汁中へ移行」と、dの「脳に軽い興奮状態を引き起こす」は手引きの説明に沿っています。c・dを正しい記述とする組合せに絞ります。

選択肢別の誤答解説

  • a 誤り
    ×(ナトリウムイオンの再吸収促進)→ ○(ナトリウムイオンの再吸収抑制)
    カフェインは腎臓でナトリウムイオンと水分の再吸収を抑え、尿量を増やします。この作用を利尿作用(尿を出やすくする作用)といいます。
  • b 誤り
    ×(胃液分泌抑制作用)→ ○(胃液分泌亢進作用)
    「亢進(こうしん)」は、働きが強まることです。カフェインは胃液の分泌を促し、食欲不振、吐き気、嘔吐などの胃腸障害につながることがあります。
  • c 正しい
    摂取されたカフェインの一部は乳汁中へ移行します。乳児は肝臓の働きが未発達で、カフェインの代謝により長い時間がかかるため、影響を受ける可能性があります。
  • d 正しい
    カフェインは脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感(けんたいかん:だるさ)を抑えます。
各選択肢の組合せ
  • 1:a・b・c・dをすべて正しいとしていますが、a・bが誤りです。
  • 3:a・bを誤り、dを正しいとする点は一致しますが、cを誤りとしている点が違います。
  • 4:a・b・c・dを正しい、正しい、誤り、誤りとしていますが、正しい組合せは誤り、誤り、正しい、正しいです。
  • 5:b・cを誤り、正しいとする点は一致しますが、a・dを正しい、誤りとしている点が違います。

よくある誤解

  • aは「再吸収」の後にある「促進」と「抑制」を入れ替えたひっかけです。カフェインは尿量を増やすため、再吸収を促進するのではなく抑制します。
  • bは「胃液分泌」を抑えるように見せていますが、手引きでは分泌を促す作用です。胃潰瘍のある人などが服用を避ける理由にもつながります。
  • cの「可能性がある」を「必ず影響する」と読み替えないようにしましょう。設問は、乳汁中に移行し乳児に影響する可能性があるかを問うています。

補足コラム

カフェインは、コーヒーやお茶などにも含まれています。眠気防止薬と同時に摂取すると、カフェインの量が過剰になり、中枢神経系や循環器系への作用が強く現れるおそれがあります。
また、眠気防止薬は一時的に眠気を抑えるもので、睡眠不足による疲労を解消したり、睡眠を不要にしたりするものではありません。

FAQ

Q. カフェインをとれば、眠気を催す成分の作用も打ち消せますか?
A. いいえ。カフェインが配合されていても、抗ヒスタミン成分などによる眠気が解消されるとは限りません。
Q. カフェインの「依存」とは、どのような性質ですか?
A. 作用は弱いものの、反復して摂取すると依存を形成する性質があります。そのため、眠気防止薬は短期間の服用にとどめ、連用しないことが注意されています。

関連キーワード: カフェイン、眠気防止薬、利尿作用、胃液分泌亢進、乳汁移行
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