戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問28


問題文

次の成分を含有する医薬品の服用に際し、留意すべきことに関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a アセトアミノフェンは、ライ症候群の発生が示唆されており、小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。 b ブロモバレリル尿素は、クローン病の既往歴がある人では、疾患の再発を招くおそれがある。 c イブプロフェンは、全身性エリテマトーデスの診断を受けた人において無菌性髄膜炎を生じやすい。 d ジフェニドール塩酸塩は、緑内障の症状を悪化させるおそれがある。

選択肢

1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤

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成分別の使用上の留意点【登録販売者解説】

正解の理由

アセトアミノフェンは小児に一律禁止ではなく、クローン病の再発に注意する成分はイブプロフェンです。イブプロフェンは全身性エリテマトーデス(ぜんしんせいエリテマトーデス)で無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)を生じやすく、ジフェニドール塩酸塩は緑内障(りょくないしょう)を悪化させるおそれがあります。
したがって、aは誤、bは誤、cは正、dは正で、該当するのは2です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」です。

解法ステップ

  1. aの「アセトアミノフェン」「いかなる場合も」に注目します。小児用の解熱製品にもアセトアミノフェン配合製品があるため、「いかなる場合も使用してはならない」は誤りです。
  2. bの「ブロモバレリル尿素」と「クローン病」の組合せを確認します。クローン病の再発に注意する成分として示されているのは、イブプロフェンです。
  3. cは「イブプロフェン」と「全身性エリテマトーデス」「無菌性髄膜炎」の組合せ、dは「ジフェニドール塩酸塩」と「緑内障」の組合せが正しいかを見ます。
  4. 正しい並びは「誤・誤・正・正」です。各記述と同じ並びの選択肢を選びます。

選択肢別の誤答解説

  • a 誤り
    ×「アセトアミノフェンはライ症候群の発生が示唆されており、小児にはいかなる場合も使用してはならない」→ ○「小児の解熱に用いる製品にも、アセトアミノフェン配合製品がある」
    小児に使う製品があるため、「いかなる場合も使用してはならない」という断定は誤りです。
  • b 誤り
    ×「ブロモバレリル尿素は、クローン病の再発を招くおそれがある」→ ○「イブプロフェンは、クローン病の再発を招くおそれがある」
    イブプロフェンは、消化管粘膜を守る働きに関わるプロスタグランジンの産生を抑えます。そのため、クローン病などの既往歴がある人では、疾患が再発するおそれがあります。ブロモバレリル尿素は鎮静成分です。
  • c 正しい
    イブプロフェンは、全身性エリテマトーデスや混合性結合組織病のある人で、無菌性髄膜炎を生じやすいとされています。
  • d 正しい
    ジフェニドール塩酸塩は、緑内障の症状を悪化させるおそれがあります。「ジフェニドール塩酸塩」と「緑内障」の組合せで覚えます。
選択肢の組合せ確認
  • 1:a・bを正としている点が誤りです。正しくは、a・bともに誤りです。
  • 3:cを誤としている点が誤りです。cは正しい記述です。
  • 4:a・bを正、c・dを誤としている点が誤りです。正しくは、a・bは誤、c・dは正です。
  • 5:aを正、dを誤としている点が誤りです。aは誤、dは正です。b・cの判定は合っています。

よくある誤解

  • 「いかなる場合も」などの強い断定を見落とし、小児に使える製品がある成分まで一律禁止だと考えてしまうことがあります。
  • 疾患名と成分の組合せの入れ替えに注意します。クローン病の再発と無菌性髄膜炎は、どちらもイブプロフェンに関する注意ですが、対象となる疾患・副作用は別です。
  • 「小児に使えない」と「小児用製品がある」は同じ意味ではありません。対象となる成分や製品を分けて確認しましょう。

補足コラム

イブプロフェンは、既往歴に応じた注意を複数覚えておくと整理しやすい成分です。
  • 胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病:再発のおそれ
  • 全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病:無菌性髄膜炎を生じやすい

FAQ

無菌性髄膜炎は、細菌が原因ではないという意味ですか?
髄液から細菌が検出されない髄膜炎を指します。ウイルスなどのほか、医薬品の副作用によって生じる場合もあります。

関連キーワード: アセトアミノフェン、ブロモバレリル尿素、イブプロフェン、ジフェニドール塩酸塩、クローン病、無菌性髄膜炎、緑内障
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