登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問33
問題文
鎮咳去痰薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 鎮咳去痰薬に解熱成分は配合されておらず、発熱を鎮める効果は期待できない。
b 一般用医薬品の鎮咳去痰薬は、かぜ薬や抗ヒスタミン成分等を含有する医薬品との併用によって、副作用が起こりやすくなるおそれがある。
c チペピジンヒベンズ酸塩は、麻薬性鎮咳成分である。
d メチルエフェドリン塩酸塩は、粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くする作用がある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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鎮咳去痰薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
解熱成分は配合されず、メチルエフェドリン塩酸塩は気管支を拡げる成分です。
1が正解です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「咳止め・痰を出しやすくする薬」です。
1が正解です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「咳止め・痰を出しやすくする薬」です。
解法ステップ
- aの「解熱成分は配合されておらず」を確認します。鎮咳(ちんがい)去痰(きょたん)薬では、発熱を鎮める効果は期待できません。
- bの「併用によって、副作用が起こりやすくなる」を確認します。同じ成分や同種の作用を持つ成分が重複するおそれがあるため、正しい記述です。
- cの「麻薬性」とdの「粘液成分の含量比を調整」に注目します。チペピジンヒベンズ酸塩は麻薬性鎮咳成分ではなく、粘液成分の含量比を調整する去痰成分はカルボシステインです。
- 正誤の組合せが「a正・b正・c誤・d誤」となるものを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しい記述です。
鎮咳去痰薬には解熱成分は配合されておらず、発熱を鎮める効果は期待できません。鎮咳去痰薬の目的は、咳を鎮めることや痰の切れを良くすることなどです。 -
b:正しい記述です。
鎮咳去痰薬には複数の有効成分が配合されている場合があります。かぜ薬や、抗ヒスタミン成分などを含む医薬品と併用すると、同じ成分や同種の作用を持つ成分が重複し、副作用が起こりやすくなるおそれがあります。 -
c:誤った記述です。
×「麻薬性鎮咳成分」→ ○「中枢神経系に作用して咳を抑える鎮咳成分」
チペピジンヒベンズ酸塩は、咳を抑える成分の一つですが、麻薬性鎮咳成分ではありません。麻薬性鎮咳成分との取り違えに注意します。 -
d:誤った記述です。
×「メチルエフェドリン塩酸塩」→ ○「カルボシステイン」
メチルエフェドリン塩酸塩は、鼻粘膜の充血を和らげ、気管支を拡げるアドレナリン作動成分です。粘液成分の含量比を調整して痰の切れを良くするのは、カルボシステインです。
よくある誤解
- 咳止めの成分なら、すべて麻薬性だと思い込むことがあります。チペピジンヒベンズ酸塩は、咳を抑える成分ですが麻薬性ではありません。
- 「痰の切れを良くする作用」を、鎮咳去痰薬に含まれるどの成分にも当てはめてしまうのは誤りです。成分ごとの分類を区別しましょう。
- 併用による問題は、同じ成分の重複だけだと思いがちです。同種の作用を持つ成分が重複する場合も、副作用が起こりやすくなるおそれがあります。
補足コラム
去痰成分は、痰への働き方で整理できます。
- グアイフェネシンなど:気道粘膜からの粘液の分泌を促進します。
- エチルシステイン塩酸塩など:痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化し、粘性を減らします。
- カルボシステイン:粘液成分の含量比を調整し、痰の切れを良くします。
メチルエフェドリン塩酸塩は、これらの去痰成分とは異なり、気管支を拡げる成分です。
FAQ
併用で注意するのは、同じ商品名の薬どうしだけですか?
いいえ。商品名が異なっていても、同じ成分や同種の作用を持つ成分が含まれていれば、重複することがあります。
いいえ。商品名が異なっていても、同じ成分や同種の作用を持つ成分が含まれていれば、重複することがあります。
鎮咳成分と去痰成分は、同じ役割ですか?
異なります。鎮咳成分は咳を抑え、去痰成分は痰の切れを良くします。
異なります。鎮咳成分は咳を抑え、去痰成分は痰の切れを良くします。
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