登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問45
問題文
アレルギー、蕁麻疹及び一般用医薬品の内服アレルギー用薬に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
a 体内に侵入したアレルゲンにより肥満細胞から遊離されたヒスタミンは、周囲の器管や組織表面の受容体と反応することで、血管収縮、血管透過性低下等の作用を示す。
b 蕁麻疹には、アレルゲンとの接触以外に、皮膚への物理的な刺激等によってヒスタミンが肥満細胞から遊離して生じるものもある。
c 内服アレルギー用薬は、蕁麻疹や湿疹、かぶれ及びそれらに伴う皮膚の痒み又は鼻炎等に用いられる内服薬の総称で、抗ヒスタミン成分を主体として配合されている。
d 一般用医薬品には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とするものがある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)
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内服アレルギー用薬と蕁麻疹【登録販売者解説】
正解の理由
ヒスタミンは血管を広げ、血管から血漿成分を漏れやすくします。アトピー性皮膚炎による慢性湿疹を治療する一般用医薬品はありません。
正しい組合せは 3(b、c)です。aは誤り、bとcは正しく、dは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の「内服アレルギー用薬」です。
解法ステップ
- aは、ヒスタミンの作用として「血管収縮・血管透過性低下」としている点に注目します。手引きにある血管への作用と逆です。
- bは、蕁麻疹(じんましん)の原因がアレルゲンとの接触に限られるかを確認します。皮膚への物理的な刺激で生じるものもあります。
- cは、内服アレルギー用薬の対象と、中心となる成分を確認します。記述は手引きの説明に合っています。
- dは、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹の治療を目的とする一般用医薬品があるかを確認します。手引きでは「ない」とされています。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤りです。
×「血管収縮、血管透過性低下」→ ○「血管拡張、血管透過性亢進」
ヒスタミンは、血管を広げ、血管の外へ血漿タンパク質などが漏れ出しやすくします。「収縮・低下」は逆の作用です。 -
b:正しいです。
蕁麻疹には、アレルゲンとの接触以外に、皮膚への物理的な刺激などによってヒスタミンが肥満細胞から遊離して生じるものもあります。 -
c:正しいです。
内服アレルギー用薬は、蕁麻疹や湿疹、かぶれ、それらに伴う皮膚の痒み(かゆみ)や鼻炎に用いられる内服薬です。ヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン成分を主体として配合します。 -
d:誤りです。
×「治療に用いることを目的とするものがある」→ ○「治療に用いることを目的とするものはない」
一般用医薬品には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹などの治療を目的とするものはありません。
組合せの照合
- 1(a、b):aを含み、正しいcを含まないため誤りです。
- 2(a、c):aを含み、正しいbを含まないため誤りです。
- 3(b、c):正しいbとcの組合せです。
- 4(b、d):dを含み、正しいcを含まないため誤りです。
- 5(c、d):dを含み、正しいbを含まないため誤りです。
よくある誤解
- ヒスタミンの血管への作用を逆に覚えることがあります。「血管拡張」「血管透過性亢進」が正しい組合せです。
- 蕁麻疹はアレルゲンだけで起こると思いがちです。物理的な刺激などでヒスタミンが遊離して生じるものもあります。
- 一般用医薬品でアトピー性皮膚炎の慢性湿疹を治療できると思いがちです。手引きでは、その治療を目的とする一般用医薬品は「ない」とされています。
補足コラム
抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンが受容体(細胞の表面などにある、特定の物質を受け取る部分)と反応するのを妨げ、ヒスタミンの働きを抑えます。
鼻炎用内服薬は、抗ヒスタミン成分のほか、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる成分、鼻汁分泌やくしゃみを抑える成分などを組み合わせたものです。
FAQ
Q. 一般用医薬品のアレルギー用薬は、アレルギーの原因そのものを取り除く薬ですか?
A. 手引きでは、アレルギー用薬は基本的に症状を一時的に緩和するものとされています。アレルゲンの除去・回避も重要です。
A. 手引きでは、アレルギー用薬は基本的に症状を一時的に緩和するものとされています。アレルゲンの除去・回避も重要です。
Q. アレルギー症状と薬による発疹は、見分けやすいですか?
A. 蕁麻疹などの症状と、医薬品による発疹・発赤は見分けにくいことがあります。使用中に症状が悪化・拡大した場合は、薬剤師や医師に相談することが大切です。
A. 蕁麻疹などの症状と、医薬品による発疹・発赤は見分けにくいことがあります。使用中に症状が悪化・拡大した場合は、薬剤師や医師に相談することが大切です。
関連キーワード: ヒスタミン、肥満細胞、抗ヒスタミン成分、蕁麻疹、内服アレルギー用薬、アトピー性皮膚炎

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