登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問52
問題文
抗真菌作用を有する外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a ミコナゾール硝酸塩が配合されたみずむし薬でかぶれたことがある人は、他のイミダゾ-ル系成分が配合された製品も避けるべきである。
b ウンデシレン酸亜鉛は、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
c テルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。
d 湿疹か皮膚糸状菌による皮膚感染かはっきりしない場合、抗真菌成分が配合された医薬品を使用することが適切である。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:正
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外皮用抗真菌成分【登録販売者解説】
正解の理由
イミダゾール系成分へのかぶれは同系統の製品にも注意、ウンデシレン酸亜鉛は患部を酸性にし、テルビナフィン塩酸塩は細胞膜成分の産生を妨げます。
1の組合せが正しく、a・b・cは正、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「抗真菌作用を有する配合成分」です。
1の組合せが正しく、a・b・cは正、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「抗真菌作用を有する配合成分」です。
解法ステップ
- aは「あるイミダゾール系成分でかぶれたことがある場合、他のイミダゾール系成分も避ける」という注意と合っているか確認します。
- bは「ウンデシレン酸亜鉛」と「患部を酸性にする」の組合せに注目します。
- cはテルビナフィン塩酸塩の作用が「皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げる」かを確認します。
- dは「湿疹か感染か不明でも使用してよい」という内容が適切かを見ます。手引きでは、見分けがつかない場合の使用は適当でないとされています。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。
ミコナゾール硝酸塩はイミダゾール系の抗真菌成分です。この系統の成分でかぶれたことがある人は、他のイミダゾール系成分が配合された製品も避けるべきとされています。 -
b 正しいです。
ウンデシレン酸亜鉛は、患部を酸性にすることで皮膚糸状菌(ひふしじょうきん:皮膚に感染する真菌の一種)の発育を抑えます。 -
c 正しいです。
テルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げ、その増殖を抑えます。細胞膜は、細胞を包む膜です。 -
d 誤りです。
×「抗真菌成分が配合された医薬品を使用することが適切」→ ○「抗真菌成分が配合された医薬品を使用することは適当でない」
湿疹と皮膚糸状菌による感染は、初期症状が似ていることがあります。湿疹に抗真菌薬を使うと、かえって悪化することがあるためです。
組合せで確認すると、選択肢2はc・d、選択肢3はb・d、選択肢4はa・d、選択肢5はdの正誤が合いません。
よくある誤解
- 「かぶれた成分だけ避ければよい」と考える誤りがあります。aでは、ミコナゾール硝酸塩と他のイミダゾール系成分を、同じ系統として扱えるかがポイントです。
- 「抗真菌成分なら、原因がはっきりしなくても使える」と考える誤りがあります。湿疹か感染か見分けにくい場合は、使用が適当でないとされています。
- 「細胞膜への作用」と「細胞膜を構成する成分の産生を妨げる作用」を混同しないようにします。成分によって、記述されている作用が異なります。
補足コラム
シクロピロクスオラミンは、皮膚糸状菌の細胞膜に作用し、増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げます。テルビナフィン塩酸塩などの「細胞膜を構成する成分の産生を妨げる作用」と区別して覚えましょう。
FAQ
Q. ウンデシレン酸とウンデシレン酸亜鉛は、作用が違うのですか?
A. 手引きでは、どちらも患部を酸性にすることで皮膚糸状菌の発育を抑える成分として示されています。
A. 手引きでは、どちらも患部を酸性にすることで皮膚糸状菌の発育を抑える成分として示されています。
Q. テルビナフィン塩酸塩はイミダゾール系ですか?
A. 手引きでは、イミダゾール系成分とは別に扱われています。成分名と分類をセットで整理しましょう。
A. 手引きでは、イミダゾール系成分とは別に扱われています。成分名と分類をセットで整理しましょう。
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