登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問68
問題文
鼻及び耳に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 鼻中隔の前部は、毛細血管が少ないことに加えて粘膜が厚いため、傷つきにくく鼻出血を起こしにくい。
b 鼻腔上部の粘膜にある特殊な神経細胞(嗅細胞)を、においの元となる物質の分子(におい分子)が刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢へ伝わる。
c 小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し、感染しやすい。
d 乗物酔いは、前庭で感知する平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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鼻と耳のしくみ【登録販売者解説】
正解の理由
鼻中隔の前部は毛細血管が豊富で粘膜が薄く、嗅細胞はにおい分子を受け取り、耳管は子どもで太く短く水平に近い構造です。乗物酔いは平衡感覚の混乱で起こります。
正しい組合せは4で、aは誤り、b・c・dは正しいです。根拠は「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の「鼻」「耳」です。
解法ステップ
- aの「毛細血管が少ない」「粘膜が厚い」に注目します。手引きでは、鼻中隔の前部は毛細血管が豊富で、粘膜が薄いとされています。
- aが誤りなので、aを「正」とする選択肢1・2・3を外します。残るのは選択肢4・5です。
- cの「耳管が太く短い」「走行が水平に近い」は、子どもに関する手引きの記述と一致します。cを「誤」とする選択肢5を外します。
- bとdも手引きの説明どおりなので、4に絞れます。
選択肢別の誤答解説
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a 誤り×「毛細血管が少なく、粘膜が厚い」→ ○「毛細血管が豊富で、粘膜が薄い」鼻中隔(びちゅうかく)の前部は、毛細血管が豊富で粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血(びしゅっけつ)を起こしやすい部分です。問題文は、毛細血管の多さと粘膜の厚さを逆にしています。
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b 正しい嗅細胞(きゅうさいぼう)は鼻腔上部の粘膜にある神経細胞です。におい分子がこれを刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢(きゅうかくちゅうすう)へ伝わります。
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c 正しい耳管(じかん)は鼓室と鼻腔や咽頭をつなぐ管です。小さな子どもでは耳管が太く短く、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入して感染が起こりやすいとされています。
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d 正しい前庭(ぜんてい)は平衡器官の一部です。乗物酔いは、乗り物の加速度刺激や揺れによって平衡感覚が混乱し、身体に変調が生じた状態です。
組合せの照合
- 選択肢1は、a・b・dをそれぞれ「正・誤・誤」としていますが、正しくは「誤・正・正」です。
- 選択肢2は、a・bをそれぞれ「正・誤」としていますが、正しくは「誤・正」です。
- 選択肢3は、a・c・dをそれぞれ「正・誤・誤」としていますが、正しくは「誤・正・正」です。
- 選択肢5は、cを「誤」としていますが、cは正しい記述です。
よくある誤解
- 鼻中隔の前部は、毛細血管が少ないから出血しにくいと考えてしまうことがあります。実際は毛細血管が豊富で、粘膜も薄いため、鼻出血を起こしやすい部分です。
- 子どもの耳管は、大人と同じような形だと思い込みがちです。「太く短い」「水平に近い」という特徴が、感染の起こりやすさにつながります。
- 乗物酔いを胃だけの問題と捉えてしまうことがあります。手引きでは、平衡感覚の混乱が原因として説明されています。
補足コラム
耳の内耳には、聴覚器官の蝸牛(かぎゅう)と平衡器官の前庭があります。蝸牛は音の振動を受け取る器官で、前庭は平衡感覚に関わる器官です。耳の問題では、蝸牛=聴覚、前庭=平衡感覚と役割を分けて覚えると整理しやすくなります。
FAQ
Q. においの情報は、味の感じ方にも関係しますか?
A. はい。食品からの嗅覚情報は、舌が受け取った味覚情報と脳で統合され、風味として認識されます。
A. はい。食品からの嗅覚情報は、舌が受け取った味覚情報と脳で統合され、風味として認識されます。
Q. 前庭は、体のどんな動きを感知しますか?
A. 水平・垂直方向の加速度や、体の回転・傾きを感知する平衡器官です。
A. 水平・垂直方向の加速度や、体の回転・傾きを感知する平衡器官です。
関連キーワード: 鼻中隔、嗅細胞、嗅覚中枢、耳管、前庭、乗物酔い

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