戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問74


問題文

薬の体内での働きに関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液中に、一定以上の濃度で分布する必要がある。 b 全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が有効域に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。 c 医薬品を摂取すると、血中濃度はある時点で最高血中濃度に達し、その後は低下していくが、これは医薬品の有効成分の代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためである。 d 一度に大量の医薬品を摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなる。

選択肢

1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:正(正解)

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血中濃度と薬効【登録販売者解説】

正解の理由

血中濃度が有効域に保たれると薬効が現れ、濃度が高くなりすぎると薬効は頭打ちになります。
5は、a〜dのすべてを正しいとしている組合せです。a 正、b 正、c 正、d 正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)』第2章「薬の体内での働き」です。

解法ステップ

  1. aは「作用の対象となる器官や組織で、一定以上の濃度が必要」という部分に注目します。
  2. bは「血中濃度を有効域に維持するため、使用量と使用間隔が定められる」と述べているかを確認します。
  3. cは、最高血中濃度に達した後に低下する理由として、「代謝・排泄が吸収・分布を上回る」とある点を見ます。
  4. dは、一定濃度を超えても薬効が強くならず、頭打ちになるという記述です。これらをすべて正しいとする組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

a

正しい記述です。
有効成分が作用する場所で一定以上の濃度にならなければ、薬効は現れません。作用の対象である器官や組織の細胞外液または細胞内液での濃度が重要です。

b

正しい記述です。
有効域とは、薬効が現れる最小有効濃度と、毒性が現れる濃度域との間の範囲です。全身作用を目的とする医薬品の多くは、有効成分の血中濃度が一定期間この範囲に保たれるよう、使用量や使用間隔が定められています。

c

正しい記述です。
医薬品を摂取した後、血中濃度は上昇し、最高血中濃度に達した後は低下します。これは、代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためです。代謝は体内で成分が化学的に変化すること、排泄は成分や代謝物が体外へ出ることです。

d

正しい記述です。
血中濃度を高くしても、ある濃度を超えると薬効はそれ以上強くならず、頭打ちになります。一方で、副作用や毒性などの有害な作用は現れやすくなります。
組合せでは、選択肢1はd、選択肢2はc、選択肢3はb、選択肢4はaの正誤が、いずれも正しい組合せと異なります。すべてを正しいとする選択肢が5です。

よくある誤解

  • 最高血中濃度に達した後は、必ず急に低下すると思い込まないようにしましょう。手引きでは、代謝や排泄などによって血中濃度が低下すると説明されています。
  • 血中濃度が高いほど、薬効も強くなるとは限りません。薬効は一定濃度以上で頭打ちになり、有害な作用が現れやすくなることがあります。
  • 「有効域」と「最高血中濃度」を混同しないようにしましょう。有効域は、薬効が現れる濃度と毒性が現れる濃度域の間の範囲です。

補足コラム

血中濃度は、薬効や副作用を考える目安になります。器官や組織にある有効成分の量を直接調べるのは容易でないため、通常は血液中の濃度を用います。
また、血中濃度が最小有効濃度を下回ると、薬効は消失します。

FAQ

Q. 有効域を超えないようにするのはなぜですか?
有効域を超えて濃度が高くなると、薬効が強くなるとは限らず、副作用や毒性が現れやすくなるためです。
Q. 血中濃度は、どの器官や組織の濃度もそのまま表すのですか?
血中濃度は、器官や組織の濃度を直接測る代わりに用いる目安です。組織中の濃度そのものと同じという意味ではありません。

関連キーワード: 血中濃度、最高血中濃度、有効域、最小有効濃度、代謝、排泄、薬効の頭打ち
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