登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問77
問題文
全身的に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種で、一旦発症すると急速に悪化することが多い。
b 肝機能障害が疑われても原因と考えられる医薬品を漫然と使用し続けると、不可逆的な病変(肝不全)を生じ、死に至ることもある。
c 皮膚粘膜眼症候群は、最初に報告した医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれる。
d 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症のいずれも発生は非常にまれであるが、一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
🔒 解説は解答すると表示されます
全身性の重篤な副作用【登録販売者解説】
正解の理由
ショックは急速に悪化し、肝機能障害は放置すると重篤化し、ライエル症候群は中毒性表皮壊死融解症の別名です。
正解は2で、aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の全身的に現れる副作用に関する記載です。
解法ステップ
- aは「即時型」と「急速に悪化」に注目します。
- bは「使用し続ける」と「不可逆的な病変」のつながりを確認します。
- cは、ライエル症候群がどの病態の別名かを見分けます。
- dは「非常にまれ」と「発症後に致命的な転帰」の両方に注目します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正
ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種です。発症後は病態が急速に悪化することが多く、対応が遅れると命に関わることがあります。 -
b 正
肝機能障害が疑われるのに原因と考えられる医薬品を使い続けると、肝臓に不可逆的(元に戻らない)な病変が生じ、肝不全(肝臓の働きが大きく損なわれた状態)に至ることがあります。さらに、死に至る場合もあります。 -
c 誤
×「皮膚粘膜眼症候群がライエル症候群」→ ○「中毒性表皮壊死融解症がライエル症候群」
皮膚粘膜眼症候群(ひふねんまくがんしょうこうぐん)は、スティーブンス・ジョンソン症候群とも呼ばれます。ライエル症候群は、中毒性表皮壊死融解症(ちゅうどくせいひょうひえしゆうかいしょう)の別名です。 -
d 正
皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、どちらも発生は非常にまれです。しかし、発症すると多臓器障害(複数の臓器に起こる障害)などを合併し、致命的な転帰をたどることがあります。「まれだから重大ではない」とは考えないことが大切です。
選択肢の組合せも確認しましょう。
- 選択肢1:a・b・cを正、dを誤としています。cとdが記述と合いません。
- 選択肢3:a・b・cは記述と合いますが、dを誤としている点が違います。
- 選択肢4:a・b・c・dのすべてが記述と合いません。
- 選択肢5:b・c・dは記述と合いますが、aを誤としている点が違います。
- 選択肢2:a・b・dを正、cを誤としており、記述と一致します。
よくある誤解
- 病名と別名を入れ替える:スティーブンス・ジョンソン症候群は皮膚粘膜眼症候群、ライエル症候群は中毒性表皮壊死融解症です。
- 「非常にまれ」を「重篤ではない」と読み替える:発生頻度が低くても、発症後に致命的となる副作用があります。
- 「一旦発症すると」の対象を取り違える:急速に悪化するのはショック、致命的な転帰をたどることがあるのは皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症です。
補足コラム
皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、どちらも原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多い一方、1か月以上経ってから起こることもあります。発症時期だけで、関連する症状を軽視しないようにしましょう。
FAQ
Q. ショック(アナフィラキシー)は、以前に同じ医薬品を使ったことがある人にも起こりますか?
A. 起こる可能性があります。手引きでは、以前にその医薬品で蕁麻疹(じんましん)などのアレルギーを起こしたことがある人は、発症する可能性が高いとされています。
A. 起こる可能性があります。手引きでは、以前にその医薬品で蕁麻疹(じんましん)などのアレルギーを起こしたことがある人は、発症する可能性が高いとされています。
Q. 皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、皮膚症状だけの副作用ですか?
A. いいえ。皮膚だけでなく、口や眼などの粘膜にも症状が現れることがあります。皮膚症状が軽快した後も、眼や呼吸器に障害が残る場合があります。
A. いいえ。皮膚だけでなく、口や眼などの粘膜にも症状が現れることがあります。皮膚症状が軽快した後も、眼や呼吸器に障害が残る場合があります。
関連キーワード: ショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、ライエル症候群

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
