登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問78
問題文
精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
a 副作用として現れる精神神経症状は、医薬品を大量服用した時に限って発生する。
b 医薬品の副作用と疑われる精神神経症状が現れた場合、原因と考えられる医薬品を中止せずに、医師の診察を受けるなどの対応が必要である。
c 医薬品の副作用と疑われる無菌性髄膜炎の症状が現れた場合、早期に原因医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であることがほとんどであるが、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されている。
d 医薬品の不適正な使用によって、倦怠感や虚脱感等を生じることがあるので、医薬品の販売等に従事する専門家は、販売する医薬品の使用状況にも留意する必要がある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)(正解)
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精神神経系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
精神神経症状は通常の用法・用量でも起こり、疑われる場合は原因医薬品を中止します。
正しい記述の組合せは5(c・d)です。aは誤り、bは誤り、cは正しく、dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の、精神神経系に現れる副作用に関する項目です。
解法ステップ
- aの「大量服用した時に限って」に注目します。「限って」のような限定表現は、手引きが例外を認めていないか確認します。
- bの「中止せずに」に注目します。副作用が疑われる精神神経症状が現れた場合の、原因医薬品の扱いを確認します。
- cは「早期に中止」「予後は比較的良好」「後遺症が残った例も報告」という説明が一続きで正しいかを見ます。
- dは「不適正な使用」「倦怠感や虚脱感」「使用状況への留意」の関係を確認します。c・dを含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「大量服用した時に限って」→ ○「不適正な使用の場合に限らず、通常の用法・用量でも発生することがある」です。精神神経症状は、長期連用や適用外の使用などの場合だけでなく、通常の使用でも起こることがあります。 -
b
×「原因と考えられる医薬品を中止せずに」→ ○「原因と考えられる医薬品の使用を中止し」です。使用を続けるのではなく、中止したうえで、症状によっては医師の診療を受けるなどの対応が必要です。 -
c
正しい記述です。 無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)は、髄液に細菌が検出されない髄膜炎です。原因医薬品を早期に中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好なことがほとんどですが、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されています。 -
d
正しい記述です。 医薬品の不適正な使用により、倦怠感(けんたいかん)や虚脱感(きょだつかん)などが生じることがあります。そのため、販売等に従事する専門家は、医薬品がどのように使われているかにも注意します。
選択肢1(a・b)は、誤りのa・bを含み、正しいc・dを含まないため誤りです。選択肢2(a・c)は、誤りのaを含み、正しいdを含まないため誤りです。選択肢3(b・c)は、誤りのbを含み、正しいdを含まないため誤りです。選択肢4(b・d)は、誤りのbを含み、正しいcを含まないため誤りです。
よくある誤解
- 「大量服用した時に限って」のような限定表現を見落とし、通常の用法・用量で副作用が起こる可能性を忘れてしまうことがあります。
- 精神神経症状が疑われても、原因医薬品を続けると考えてしまうことがあります。手引きでは、原因と考えられる医薬品の使用を中止する対応が示されています。
- 無菌性髄膜炎の「予後は比較的良好」という部分だけを覚え、重篤な後遺症の報告がある点を落としてしまうことがあります。
補足コラム
無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用として起こることもあります。症状が現れた場合は、原因と考えられる医薬品を直ちに中止し、医師の診療を受ける必要があります。また、過去に軽い症状を経験した人でも、同じ医薬品を再度使用すると再発し、急激に症状が進行する場合があります。
FAQ
「無菌性」なら、重い症状にはならないのですか?
いいえ。「無菌性」は髄液に細菌が検出されないという意味です。重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されています。
いいえ。「無菌性」は髄液に細菌が検出されないという意味です。重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されています。
関連キーワード: 精神神経症状、無菌性髄膜炎、不適正な使用、倦怠感、虚脱感

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