登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問79
問題文
医薬品の副作用として現れる間質性肺炎に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 間質性肺炎とは、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。
b 一般的に、医薬品の使用開始から1~2時間程度で起きることが多い。
c 発症すると、体内は低酸素状態となり、呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱等の症状を呈する。
d 症状は一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症に移行することがある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正
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間質性肺炎の特徴【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:間質性肺炎は、使用開始から1~2週間程度で起こることが多く、低酸素状態や空咳を生じ、悪化すると肺線維症に移行することがあります。
組合せは3です。aは誤り、bは誤り、cとdは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「呼吸器系に現れる副作用」です。
解法ステップ
- aの「気管支又は肺胞が細菌に感染」という部分を確認します。これは通常の肺炎の説明であり、間質性肺炎の説明ではありません。
- bの「1~2時間」と、手引きにある発症時期を比べます。間質性肺炎は、一般的に医薬品の使用開始から1~2週間程度で起きることが多いです。
- cの「低酸素状態・呼吸困難・空咳・発熱」と、dの「一過性に現れることがある・悪化すると肺線維症に移行することがある」を確認します。
- a・bが誤り、c・dが正しい組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症」→ ○「肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)が炎症」
気管支や肺胞の細菌感染による炎症は、通常の肺炎の説明です。間質性肺炎では、肺胞と毛細血管の間にある組織が炎症を起こします。 -
b 誤り
×「使用開始から1~2時間程度」→ ○「使用開始から1~2週間程度」
「1~2時間」は発症時期の書き換えです。間質性肺炎は、一般的に使用開始から1~2週間程度で起きることが多いとされています。 -
c 正しい
間質の炎症によって肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下し、血液に酸素を十分取り込めなくなります。そのため、体内が低酸素状態となり、呼吸困難、空咳、発熱などが現れることがあります。 -
d 正しい
症状が一過性に現れて自然に回復することもあります。一方で、悪化すると肺が線維化して硬くなる肺線維症に移行することがあります。
よくある誤解
- 「1~2時間」と「1~2週間」の取り違えに注意します。数字だけでなく、単位まで確認しましょう。
- 通常の肺炎の説明にある「気管支又は肺胞」「細菌感染」を、間質性肺炎の説明と混同しないようにします。
- 症状が自然に回復する場合があるからといって、悪化しても問題がないという意味ではありません。肺線維症に移行することがあります。
補足コラム
間質性肺炎の初期症状は、かぜや気管支炎の症状と区別しにくいことがあります。また、必ずしも発熱を伴うとは限りません。手引きでは、重篤な病態への進行を防ぐため、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診療を受ける必要があるとされています。
FAQ
Q. 空咳が続く場合、なぜ注意が必要ですか?
A. 痰を伴わない乾いた咳が、間質性肺炎などの初期症状である可能性があるためです。医薬品の副作用として現れる場合もあります。
A. 痰を伴わない乾いた咳が、間質性肺炎などの初期症状である可能性があるためです。医薬品の副作用として現れる場合もあります。
関連キーワード: 間質性肺炎、間質、低酸素状態、空咳、肺線維症

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