登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問80
問題文
泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
a 副交感神経系の機能を亢進する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。
b 医薬品による排尿困難が進行すると、尿閉や下腹部が膨満して激しい痛みを感じるようになるが、これらの症状は、前立腺肥大の基礎疾患がある男性にのみ現れる。
c 排尿困難や尿閉の症状が現れたときには、原因となる医薬品の使用を中止することにより症状は速やかに改善することが多い。
d 尿勢の低下等の兆候に留意することは、排尿困難の初期段階での適切な対応につながる。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)(正解)
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排尿困難・尿閉の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
副交感神経系の働きを抑えると排尿筋が収縮しにくくなり、排尿困難が起こることがあります。
正しい組合せは5(c、d)です。a・bは誤り、c・dは正しい記述です。根拠は、手引きの第2章「人体の働きと医薬品」の「泌尿器系に現れる副作用」です。
解法ステップ
- aの「副交感神経系の機能を亢進」に注目します。排尿困難につながる作用が「亢進」なのか「抑制」なのかを見ます。
- bの「前立腺肥大の基礎疾患がある男性にのみ」という限定に注目します。「のみ」と断定できる内容かを確認します。
- cの「使用を中止すると、多くの場合、速やかに改善」と、dの「尿勢の低下等の兆候に留意」を確かめます。
- 正しい記述がc・dの組になっている選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「副交感神経系の機能を亢進」→ ○「副交感神経系の機能を抑制」
副交感神経系(休息時などに働き、排尿などを調整する神経系)の機能を抑制する成分により、膀胱(ぼうこう)の排尿筋(はいにょうきん)の収縮が抑えられ、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感があるといった症状が現れることがあります。 -
b
×「前立腺肥大の基礎疾患がある男性にのみ」→ ○「基礎疾患がない人でも、女性でも現れることがある」
排尿困難(はいにょうこんなん)が進むと、尿意があっても尿が出ない尿閉(にょうへい)や、下腹部が膨満(ぼうまん)して痛む症状が現れることがあります。しかし、これらは前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)などの基礎疾患がない人にも、男性に限らず女性にも起こることがあります。「男性にのみ」とする点が誤りです。 -
c
原因と考えられる医薬品の使用を中止すると、多くの場合、症状は速やかに改善します。ただし、医療機関での処置が必要になる場合もあります。 -
d
尿勢の低下など、排尿の変化に早い段階で気づくことが、適切な対応につながります。症状が進んでからではなく、初期の兆候に留意することが大切です。
よくある誤解
- 「前立腺肥大が原因の排尿困難」と「医薬品による排尿困難」を同じものと考え、医薬品による症状も男性だけに起こると思い込むことがあります。
- 「のみ」「だけ」のような限定表現は、適用される人を狭めすぎていないか確認しましょう。この問題では、女性にも起こるため「男性にのみ」は誤りです。
- 症状が改善することが多いからといって、「使用中止後は必ず速やかに改善する」と読み替えないようにしましょう。医療機関での処置が必要な場合もあります。
補足コラム
排尿困難・尿閉では、医薬品の使用中止後に症状が改善することが多い一方、医療機関での処置が必要な場合もあります。手引きでは、初期段階で対応できるよう、尿勢の低下などの兆候に注意することが示されています。
FAQ
Q. 「尿閉」とはどのような状態ですか?
A. 尿意があるのに尿が全く出なくなる状態です。排尿困難が進行したときに現れることがあります。
A. 尿意があるのに尿が全く出なくなる状態です。排尿困難が進行したときに現れることがあります。
関連キーワード: 排尿困難、尿閉、排尿筋、副交感神経系、尿勢の低下

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